表2 超電導コイルのステップアップにおける本開発の位置付け

超電導コイルのステップアップにおける本開発の位置付け

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技術的に利用できる超電導材料の発見とその応用は1960年代当初から始まり、物理研究等の目的に比較的小さい空間に3~4T(T:磁界の単位、表1を参照)であった。1975年頃に核融合炉への要求が高まり、8~13Tの値と20m立方という空間が仕様となった。この開発はその第一ステップであり、8Tと空間は約5m立方であった。開発プロジェクトは国際協力(LCT計画と呼ばれた)で行われ、1個40tのD型に巻いたコイルを一つの国が作り、6個のコイルを米国に持ち寄り、ドーナツ型の円環状に配置して実証実験を行うものであった。1982年に日本が他国に先駆けて単体コイルの実験に成功して多くの脚光を浴びた。この表により1982年ではこのコイルは磁束密度、利用空間、動作電流値の何れをとっても抜きんでた値で、この開発プロジェクトが挑戦的であったことが分かる。その後、技術が進展して大空間に13Tを、しかもパルスでも発生できるようになった。その結果として核融合実験炉の建設が2007年に着手された。

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