図1 走査線構造による画質妨害度と視距離

走査線構造による画質妨害度と視距離

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HDTVの研究開発の初期において、走査方式として、インターレース走査を用いるか、順次走査を用いるかの検討を行った。この検討の一環として、テレビの走査線の構造が見えることによる妨害の大きさが2:1インターレース走査と順次走査でどのように異なるかについて主観評価実験を行った。図1は、この実験の結果を示したものである。2:1インターレース走査の場合、走査線構造による妨害が検知限となる視距離は、走査線数が半分の順次走査における視距離と等しい。一方、妨害度が許容限となる視距離は、走査線数が約60%の順次走査における視距離と等しい。後者の結果から、2:1インターレース走査は順次走査に比べ、利点があると言える。

 HDTVの走査方式としては、この実験の結果ならびに他の実験の結果を踏まえ、2:1インターレース方式が採用された。

2:1インターレース走査を順次走査に変換し、フィールド画面の粗い走査線構造による妨害を除くことにより、インターレース走査の画質の改善が期待できる。

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