図1 世界で初めて開発に成功した符号化LSI

世界で初めて開発に成功した符号化LSI

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世界で初めて開発された動画像符号化LSIのチップ写真を図1に示す。1987年に開発された本LSIはP-VSP (Programmable Video Signal Processor) と呼ばれ、 TV会議システムに用いられた。CMOS P-VSPは動画像符号化に必要な積和演算回路、差分絶対値演算回路、累算回路、最小値検出回路、2次元アドレッシングが可能な2ポートSRAM、データROM、バレルシフタ、正規化器等、全ての機能ブロックを搭載している。高速化・高性能化を図るために、離散的コサイン変換等の積和演算は2段パイプライン積和系ユニットで、動きベクトル検出 (Motion Estimation; ME) は3段パイプライン加算系ユニットで、それぞれ処理される。各処理が1クロック周期内で達成できるよう、高速差分絶対値演算回路、高速乗算回路が搭載されている。P-VSPの特徴は、各種符号化処理方式、方式の変更、様々な応用等に柔軟に対応できるよう、プログラム方式が採用されていることである。プログラム方式は現在では業界標準方式として、符号化プロセッサになくてはならない技術となっている。動作速度が14.3 MHzのP-VSPを36個並列に動作させて、実時間処理可能なH.261対応のTV会議システムを実現している。各P-VSPにCIF画面の1/36を分担させることにより、信号処理性能を飛躍的に拡大させている。出典:M. Yamashina et al., "A Microprogrammable Real-Time Video Signal Processor (VSP) LSI", IEEE Journal of Solid-State Circuits, Vol.SC-22, No.6, pp.1117-1123, 1987

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