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ディジタル画像処理に関する研究

 ディジタル画像処理は、1960年代初頭以来、文字認識、医用画像処理、物体認識、泡箱の写真解析、宇宙探査機からの画像の強調などの各方面で活発な研究が行われており、特に、最近の発展は著しいものがある。そして最近の素子の高速化、画像処理用専用プロセッサの開発等により、当初、実用とは遠いと考えられていた画像処理が、医学、リモートセンシング、産業応用、学術的利用等、各方面において、不可欠な技術に成長している。

 高木幹雄氏は、ディジタル画像処理技術の将来性にいち早く着目し、1969年(昭和44年)、入手困難であった各種の画像処理用入出力機器の開発を行い、画像処理システムを構築し、ディジタル画像処理の研究を開発した。

 以来、引続いて基礎的なアルゴリズムや応用に関する研究を第一線で推進している。

 アルゴリズムの面では、反復演算による画像処理を提案し、反復演算により複雑な対象物の分離を可能とした。画像データベースの検索においては、キーワードに依らずに画像から対象とするキーを自動的に抽出し、類似画像を検索する手法を研究し、水墨画を対象として成功している。また、対話型画像処理ソフトウェアシステムの開発を行い、電子技術総合研究所と協力して画像処理ソフトウェアパッケージSPIDERの開発に貢献した。

 画像処理の応用の面では、染色体の解析、白血球の分類等の医用画像処理の研究を行うと共に、この方面の研究会をいち早く組織し、普及、啓蒙に努めた。画像データ圧縮では、1970年(昭和45年)に2次元予測によるファクシミリ信号のデータ圧縮に関する研究を行い、ディジタル的手法によるファクシミリ信号の圧縮技術に先鞭を付けている。

 特に、地球環境衛星画像処理では、1974年(昭和49年)に気象衛星NOAAの重要性に着目し、その画像処理の研究を行い、そのデータの有用性を示すと共に、研究室に受信局を設置し、受信、処理して、我が国の最大のデータアーカイブを作成している。そのデータを海洋学、気象学、水文学などの学術研究者に配布し、我が国におけるこの衛星の学術的利用を促進した。更に、文部省の特定研究「宇宙からのリモートセンシングデータの高次利用に関する研究」や重点領域研究「衛星による地球環境の解明」や重点領域研究「衛星による地球環境の解明」の研究代表者を務め、衛星データを利用した地球環境に関する学術的研究を組織化し、推進してきた。

 産業における画像処理では、各種の画像計測、非破壊検査、図面処理、印刷への応用等の研究を行うと共に、産業における画像センシングシンポジウムを毎年主催し、コンピュータビジョンやマシンビションの応用に関するワークショップを隔年に主催し、交流の場の少ない産業における画像処理に発表の場を提供し、画像処理技術の普及と育成にも努力している。

 以上のように、同氏は、ディジタル画像処理の基礎研究を進めると共に、医学、地球環境、産業応用等の広範囲にわたる画像処理の応用研究を率先して行い、この分野の発展と育成に貢献した。

 この技術に対して、電子情報通信学会は、1992年、高木幹雄氏に業績賞を贈った。

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キーワード

ディジタル画像処理、画像処理
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