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警視庁新通信指令システムの実用化

 このシステムは、110番通報の受理内容を、画像情報の形で各種指令台に効率よく分配転送することを基調としたものであり、独自に開発したパトカーの現在位置と動態情報の自動表示(AVM)システムや地図自動現示システム、その他TVシステム、操作情報照会システム等多くの支援システムによって構成され、効率的な総合通信指令システムとして、世界の水準をはるかに超えた画期的なものである。

 本システムには、迅速・的確な総合通信指令を行うため、各種の新しい技術を導入しているが、その概要は次のとおりである。
 (1)110番通報電話受付に当っては、大量の通報量を迅速に処理する必要がある。そのため、電子交換機を導入し、トラヒック及び扱者の着席状況に応じて、110番呼を効率的に受付台に分配し、的確な受理が行えるようにした。
 (2)110番通報の受理内容を手書き文字入力装置によって、各種指令台にディスプレイできるようにした。この結果、従来の音声による伝達方式に比較して、リアルタイムに正確な情報の分配転送が可能となった。
 (3)その他、パトカーと操作情報照会システムとの直接接続による照会、AVMシステムや地図自動現示システム、あるいは、ヘリコプタなどからのTV画像の受信等、警察活動を支援するための多彩な情報通信機能をも併せもち、より迅速で的確な指令が行えるようにした。
 (4)なお、本システムは、効率のよい通信指令の実現を目指し、各種支援システムを含むすべてのシステムを、コンピュータによって総合的に制御する方式を採用した。これに伴い、殺人事件等の重要事案に際しては、統轄指揮者が各指令者を指揮し、迅速適切な緊急配備ができると共に、大規模事案等に当っては、作戦統合本部として指令機能を最大限に発揮させることが可能となった。又、指令に必要なすべての情報は、コンピュータにファイルされるようにしているので、事件内容や処理結果は、必要時、直ちに再現確認でき、追加指令などの際に極めて有効に機能している。又、後日、統計分析の上、犯罪防止対策等にも大いに活用されている。
 以上のように、本システムは、豊富な諸情報を迅速的確に処理するなど、第一線警察活動の真に神経中枢として機能し、事件の早期解決に寄与するところが極めて大である。海外諸国からの評価も極めて高く、今後のこの種総合通信指令システムの基盤を確立したものと考えられる。

 この技術に対して、電子通信学会は、1982年、羽田尚氏、萩原宗夫氏、森岡雍博氏に業績賞を贈った。

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