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ディジタルデータ交換方式の実用化

 本方式は、今後ますます広域化・多様化するデータ通信システムに適合したものであり、既存の電話網や加入電話網では制約の多かった接続品質や電装品質等を飛躍的に向上させたものである。

 本方式の実用化では、通信網、交換、計算機、データ端末、伝送等の各分野を包括する幅広いシステムズエンジニアリングのもとに、種々の新しい技術が実現されているが、その主なものは次のとおりである。
 (1)回線交換方式
 (ⅰ)複数の搬送速度を効率よく取り扱うと共にディジタル伝送路上での多重化を実現するため、多元トラヒック処理が可能で、更にオクテット多重構成をとる時分割多重化および交換技術を考案し実用化した。この技術はディジタル電話網との技術的統一、将来のディジタル総合網の構築に重要な役割を果たすものである。

 (ⅱ)接続時間を短縮するための交換制御方式および将来のサービスに柔軟に対応可能な高速共通線信号方式を実現した。

 (ⅲ)同期端局方式、網同期方式に適合する伝送-交換インタフェース技術および既存端末収容を可能とする制御方式を確立した。
 (2)パケット交換方式
 (ⅰ)伝送制御手順の異なる多種類の端末を経済的に収容するための技術を開発し、効率的に交換処理することを可能とした。これらの研究成果は国際電信電話諮問委員会(CCITT)等に積極的に提案し、国際標準化にも寄与した。

 (ⅱ)端末が一つの物理的回線を使用して複数の相手と同時に通信できるパケット多重インタフェースについて、パケット伝送誤り、パケット流量および紛失に対する制御技術を考案し実用化した。網内のパケット数を大幅に削減可能なエンド・ツー・エンド方式によるパケット流量制御は、今後の世界の技術をリードする重要な技術である。

 本方式は、我が国における最初の本格的公衆ディジタル交換方式であり、回線交換は1979年12月、パケット交換は1980年7月にサービスの提供に至っている。又、ディジタル交換技術の確立は、世界的に関心の高いディジタル総合網構築の礎石となり、その技術的価値は高く、広範な波及効果をもたらすものである。

 以上のように開発した新技術は、今後の情報化社会の進展に極めて重要な役割を果たすものと考えられる。

 この技術に対して、電子通信学会は、1981年、松本允介氏、吉田裕氏、富田修二氏に業績賞を贈った。

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ディジタルデータ交換方式、交換システム
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