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国際テレックス電子交換システム

 我が国における国際テックスサービスは1956年(昭和31年)に開始され、1969年(昭和44年)にはクロスバ交換機を用いて全自動化が達成された。その後、社会経済の情報化に伴い、そのトラヒックは年率20%以上の急激な伸長を続け、またこれに伴い多様なサービスが要求されるようになった。このような情勢に対処するには、従来のクロスバ交換技術では限界があり、ここに電子交換システムの開発と導入が要望されていた。

 本国際テレックス電子交換システムはこの要求に応えるべく研究実用化された大容量、多機能、高信頼度などの多くの特徴を備えたシステムである。本システムの基本的研究は1967年(昭和41年)より約4年間にわたり行われ、試作システムによってその実現性が確認された。この成果を基盤とし、更にあらゆる角度から検討が加えられ、5年有余にわたる開発・建設期間を経て1976年(昭和51年)3月完成、8月より商用が開始された。これらは国際電電およびメーカの関係者多数の協力により達成されたが、なかでも中込雪男氏、関邦秀氏、大山昇氏は研究開発実用化の各段階においてグループの中心となり、幾多の困難を克服してその完成に尽力した。

 本システムには大容量の達成・転送制御の容易さ、対話性の確保などの観点から、文字単位の時分割交換を行う独創的な「キャラクタ交換方式」が導入された。又、システムの基本構成としては、テレックス回線と中央処理装置の間に回線制御装置と交換制御装置を介在させた階層構成とし各種交換機能を分割制御することにより、大容量の交換が可能となりかつ多様な国際間信号条件に対する適応性を備えたシステムとなっている。更に、本システムは24時間無休運転のための高信頼性、多彩なサービスの提供、サービスの中断を伴わない回線や設備の増設、便利で確実なシステムの保守運用などの特徴を有する。又、交換処理以外に、顧客の問合せや課金などのための接続記録の蓄積とその索出を確実かつ迅速に行う索出システムを備えている。本システムは実サービス開始以来順調に稼働し、当初の目標が十分達成されていることが確認されている。

 以上のように、本システムの完成は国際テレックス電子交換技術の進歩と国際テレックス通信の発展に貢献した。

 この技術に対して、電子通信学会は、1977年、中込雪男氏、関邦秀氏、大山昇氏に業績賞を贈った。

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国際テレックス電子交換システム、交換システム
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