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C400形クロスバ交換方式の実用化

 近年わが国の電話需要は急速に増大し、交換機の設備も毎年増加の一途をたどり、近く年間200万端子を越える増設を行なうことになった。このように増大する設備計画に対処するため、大幅な経済性とともに製造、建設、保守の合理化を目標とした新しい市内交換機の出現が要望された。

 1963年(昭和38年)電電公社が従来の市内クロスバ交換方式に代わるものとして、大幅な経済化を目標とした新しい市内クロスバ方式の実用化を開始して以来、山内正弥氏を中心として福富礼次郎氏・城水元次郎氏らはこの仕事の中心的推進者として重要な役割を果たしてきた。すなわち第一に方式の検討に着手し、わが国の電話局の数を加入者端子別に分類し局数では25%程度の大局が端子数では全国相端子の約70%を占めていることに着目し、この上位25%の局が最も経済的であるように設計すれば、全体の経済化のために最も有効であるとして、C400形の呼量および端子数の最大容量を決定した。

 他方本交換機は地方の中心局、集中局に使用しても経済的な有利性を発揮することを狙い、中継方式上に種々の工夫をこらし、中継交換機としても十分機能を持たせることに成功した。さらに非常に小規模な局への適用をも検討し、フレーム構成のみを変更することにより、1,000端子程度の小局にも経済的に十分有利に使用できる独創的なシステムを完成させた。

 つぎに注目すべき点としては主フレーム構成で4段接続最適フレーム構成を解明すると共に新たに画期的な着信迂回方式の考案により、従来のC45クロスバ方式に比べて呼量当りのスイッチ数を約60%に減少させることに成功した。またレジスリンクの接続方式、制御方式などの研究開発によって、共通制御機器の制御時間の短縮と継電器数の減少をもたらした。

 さらに将来は必要となるであろう押しボタンダイヤル方式、短縮ダイヤル方式などが使用可能なように機能の追加もした。

 以上のように方式の基本から部品、回路にいたるまで徹底的な検討を加えた結果、数々の特徴を備えながら交換機価格で約20~30%、床面積で約30~40%という大幅な経済化小形化をわずか2年間で完成した。

 この結果は世界の水準を抜く優秀なもので、C400形が今後のわが国市内交換機の標準機種になったことはもちろんとして、最近海外へ輸出されつつある。

 この技術に対して、電子通信学会は、1968年、山内正弥氏、福富礼次郎氏、城水元次郎氏に業績賞を贈った。

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キーワード

クロスバ交換方式、C400形クロスバ交換方式、交換システム
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