1. HOME
  2. 電気・情報関連(専門)
  3. 研究情報(登録番号9)

衛星放送移動受信装置の開発

衛星放送移動受信装置の外観

図1 衛星放送移動受信装置の外観

 電車や自動車の中でも衛星放送を楽しむことのできる衛星放送移動受信装置の開発にNHK放送技術研究所が着手したのは1987年であった。

 まず同年開発された高効率平面アンテナを生かし、モノパルスアンテナ(複数のアンテナ素子の受信信号を比較して、電波の到来方向を検出するアンテナ)による機械追尾と同相合成(受信信号の位相が同じになるように調節して信号合成すること。受信信号を無駄なく合成できる)による電子追尾の併用を検討し、翌1988年には列車・船舶用の受信装置(高さ35cm、直径86cm)を完成させた。この技術を基に商品化された受信装置はJR「スーパーひたち号」などで実用された。

 さらに装置の高さを抑える研究を進めて1990年、小型平面アンテナ8基からなるバス用移動受信装置(高さ20cm、直径70cm)の登場となる。そして高さをさらに切りつめ、翌年には小型乗用車に搭載できる小型移動受信装置(高さ12cm、直径32cm、重さ5kg)を試作した。この装置の追尾方式は、仰角方向20~60度の電子追尾と、超音波モータによる高精度な機械追尾を組み合わせたものである。


文献

[1] 伊藤,王丸,山崎、車載用衛星放送受信システム、1990年、NHK 技研R&D,No. 8
[2] 高野, 村田, 藤田, 加藤、小型乗用車用BS移動受信装置、1993年、信学春大, B-46
[3] 高野, 村田, 藤田, 加藤, 外山、衛星放送移動受信装置、1994年、テレビ誌, Vol.48, No.9, pp.1133-1140

関連する研究を検索

分野のカテゴリ

放送
(無線や光による伝送)

関連する出来事

1984年
BS-2aの打ち上げおよび試験放送開始
1986年
BS-2bの打ち上げ
1987年
衛星による24時間放送開始
1989年
衛星放送の本放送開始
1990年
BS-3aの打上げ
1991年
BS-3bの打上げ

世の中の出来事

1992
山形新幹線が開業する。
1992
ボスニア・ヘルツェゴビナが内戦状態となる。(ユーゴスラビア)

Webページ

データなし

博物館等収蔵品

データなし

キーワード

移動受信、平面アンテナ、衛星放送、無線伝送、アンテナ・伝播
Page Top