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待時-待時式回線留保方式

待時-待時式回線留保方式のモデル

図1 待時-待時式回線留保方式のモデル

 通信サービスに対する社会の要求はますます増大している。これに伴い,音声だけではなく、データ、画像なども同一の交換網を通して伝達しようとする総合通信網の研究が進められている。

 この総合通信網では、音声とデータというような性格の異なる2種類以上のトラヒックを同一交換線群に加え、交換を行う多元トラヒック処理の問題がある。

 この多元トラヒック処理に関する解析は非常に難しいが、本研究では、多元トラヒック処理の一方式である回線留保方式につき、現在まで未完であった待時-待時式の状態解析を成し遂げた。

 本研究では、待時-待時式回線留保方式が、同一平均保留時間、同一帯域幅の条件下で解析され、状態確率、各種品質測度の公式が不飽和・飽和の両状態について陽な形で導かれ、両状態間の境界呼量条件も明確にされている。そして数値計算によって、,待ち率、平均待ち時間などのトラヒック特性が明示されている。

 本研究の結果は、パケット交換,ファクシミリ交換などの蓄積交換網における網制御方式の考察に対して有効と考えられる。又,異保留時間回線留保モデルの近似解を得るための一つの示唆を与えるであろう。

 本研究は総合通信網設計に対して一つの有力な基礎を提示するものであり、それへの寄与は大きい。

 本研究の成果に対して、電子情報通信学会(旧称:電子通信学会)は、1982年、藤木 正也氏と川島 幸之助氏に「電子通信学会論文賞」を贈った。


電子情報通信学会ネットワークシステム研究専門委員会編集


文献

[1] 藤木正也、川島幸之助、待時‐待時式回線留保方式の解析、1980年、電子通信学会論文誌B, vol.63-B,no.12
[2] 川島幸之助、待時‐待時式回線留保方式の一数値解法‐同一平均保留時間モデル‐、1979年、電子通信学会論文誌B, vol.62-B,no.7
[3] 川島幸之助、2元回線留保方式異保留時間モデルの一数値解法、1981年、電子通信学会論文誌B, vol.64-B,no.8
[4] 川島幸之助、Analysis of buffer reservation models with renewal and Poisson inputs、1983年、電子通信学会英文論文誌, vol.E66, no.9
[5] 橋田 温、川島幸之助、Queueing models for congestion control in telecommunications systems、1984年、Operational Research'84, North-Holland

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キーワード

情報ネットワーク、交換システム、通信トラヒック工学、通信品質制御、マルチメディア通信網
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