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直流送電用250kV極小形直流フィルタの開発

  • 写真なし井上 義一
  • 写真なし高橋 健
  • 写真なし江尻 弘道
 当時、高電圧大電力の直流送電に対する期待が世界的に高まっている中で、交直変換に不可欠なフィルタ設備には、高信頼度、コンパクトおよび経済性がより要求されていた。従来の国内外の直流フィルタ設備は、気中絶縁の多段絶縁架台構造方式であるため環境条件の影響を受けやすい。交流送電と同等の信頼性の確保と経済性の一層の向上のため、充電部を遮蔽した構造方式の技術開発が求められていた。

 直流送電用250kV直流フィルタ設備を、環境の影響を受けないコンパクトな構造方式で開発し、世界で初めての実系統試験を行って実用性を検証した。従来設備の気中絶縁・多段絶縁架台構造方式に比し、据付面積は1/12、高さは1/3、重量は2/3、と格段に縮小軽量化された。この技術開発によって、従来技術をUHVに適用すると問題となる汚損による絶縁信頼性低下、耐震強度低下、据付面積大などの課題が克服されたほか、設備の安全性と保守点検の容易さが大きく向上した。直流フィルタを構成するコンデンサおよびリアクトルの要素技術開発の面からも、コンデンサユニットの大容量化とサージキャパシタとともに同一タンク収納化、リアクトルとともに抵抗器、避雷器を同一タンクに収納するなどのコンパクト化の技術基盤を確立した。

 その後の高信頼度のコンパクトで経済的なUHV直流送電用変換所の実現に大きく寄与する成果であったとともに、世界的にも優れた設備として多くの権威者から賞賛されたものである。

 本研究の成果に対して、電気学会は、1986年、井上 義一(電源開発㈱)、高橋 健(日新電機㈱)、江尻 弘道(日新電機㈱)に電気学術振興賞(進歩賞)を贈った。

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直流送電、直流送電、静止器
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