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50万ボルトコンパクト形管路気中送電線路の開発と実用化

  • 写真なし小林 毅
  • 写真なし津田 宏
  • 写真なし深川 裕正
  • 写真なし菊池 幸司
  • 写真なし吉田 泰久
 管路気中送電線は、大容量架空送電線に匹敵する大容量地中送電線として15~27万Vでは既に実用化されている。これらの運転実績は満足すべきものであるが、電力供給設備形成の上でコストダウンが大きな課題となっており、経済性の高い管路気中送電線の開発が望まれていた。海外でも50万V級の管路気中送電線は実用化されているが、電流容量面では今回開発品の半分以下である。

 管路気中送電線は、導体と金属シースを同心円筒状に配置し、絶縁スペーサにより導体を支持・SF6ガスで絶縁した密閉形の送電線である。この寸法諸元を決定する要因は絶縁スペーサ(エポキシ樹脂製)の常時の許容電気ストレスと最高許容温度、ガス空間の耐雷インパルス特性、許容電流容量を確保しうる熱放散特性である。

 候補者らは協同して管路気中送電線のコンパクト化に取り組み、耐熱エポキシ樹脂の開発により導体最高許容温度を上げ許容電流を増大させた事、実績をふまえSF6ガス圧を上げ、またヒダ付スペーサの開発により耐雷インパルス特性を向上させた事、エポキシスペーサの高ストレス化をはかった事により、従来技術の設計に比べ外径で30%、断面積で50%の縮小化を実現した。

 この技術開発の成果は、信頼性・工事効率の向上のため同時に開発されたシースの自動溶接技術とともに、東京電力㈱の東東京変電所50万V送電線引込部(約150m×2回線)で実用化され、30%弱のコストダウンを実現したが、今後も電力供給設備形成と安定供給に大きく寄与するものと考えられ、国内外の技術動向から見ても最高レベルの技術で高い評価に値する。

 本研究の成果に対して、電気学会は、1985年、小林 毅、津田 宏、深川 裕正、菊池 幸司、吉田 泰久に電気学術振興賞(進歩賞)を贈った。

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キーワード

電線・ケーブル、高電圧・大電流、SF6ガス、管路気中、コンパクト形、電線・ケーブル、送電
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