1. HOME
  2. 電気・情報関連(専門)
  3. 研究情報(登録番号677)

北海道・本州間連系250kV直流海底OFケーブルの完成

  • 写真なし峰村 惣三
  • 写真なし今井 竜男
  • 写真なし木原 登喜夫
  • 写真なし音成 忠正
  • 写真なし橋本 博治
送電系統図

図1 送電系統図

主回路の構成

図2 主回路の構成

(左) 1×600mm2鉄線鎧装鉛被OFケーブル断面図 (右) 1×500mm2鉄線鎧装鉛被XLPEケーブル断面図

図3 (左) 1×600mm2鉄線鎧装鉛被OFケーブル断面図 (右) 1×500mm2鉄線鎧装鉛被XLPEケーブル断面図

OFケーブルの系統諸元

図4 OFケーブルの系統諸元

(写真提供:電源開発株式会社) 海峡部布設

図5 (写真提供:電源開発株式会社) 海峡部布設

ケーブル構成表

表1 ケーブル構成表

 北海道・本州間直流連系設備は、孤立していた北海道の電力系統を43㎞の直流海底ケーブルと124㎞の直流架空線で本州の電力系統と結びつけるものである。これにより全国の電力系統は完全に連系され、全国を一貫した広域運営が可能となった。

 この設備のうち海底ケーブルは、津軽海峡をはさむ北海道・函館市と青森・佐井村を結んでおり、昭和53年に布設され、昭和54年に運転を開始した。

 長距離大容量送電として直流送電が注目され、実用化され始めてからすでに約20年近い年月を経過している。この間本邦では架空線のみならずケーブルでの本格的な長距離実用線路の例はない。本線路は諸外国の実績に照らしても電圧(250kV)、電流(1200A)、亘長(約40㎞)、水深(300m)いずれも記録的なもので本邦ケーブル技術のレベルを充分に誇示しえた最高級のものである。

 本邦初の250kV、1200A、亘長約40㎞、しかも水深300mという直流ケーブル線路の完成はケーブル業界にとり画期的なものである。電力用高電圧大容量直流ケーブルという未経験の技術に対し、数年に亘る開発研究を行い絶縁設計を確立するとともに、特性面においても他国に誇れる結果を得た。本邦における直流長距離線路の幕開けである。一方電力海底ケーブルとしても亘長約40㎞、水深300mという大規模なものの実施例は本邦では見当らない。このような長距離、深海海底ケーブルは機械的問題、給油問題の困難さがつきまとう。これらを緻密な解析、および実験により確認し完成にいたらしめたことは海底ケーブルの技術にとって一段の飛躍をもたらした。

上記のごとき、直流高電圧ケーブルの完成、長距離深海ケーブルの完成という同時に2つの記録を打ち立て、さらに営業線路として優れた運転実績を挙げていることは電気事業としても画期的なことである。

 本研究の成果に対して、電気学会は、1981年、峰村 惣三(電源開発㈱)、今井 竜男(古河電気工業㈱)、木原 登喜夫(住友電気工業㈱)、音成 忠正(藤倉電線㈱)、橋本 博治(日立電線㈱)に電気学術振興賞(進歩賞)を贈った。

文献

[1] 峰村惣三,今井竜男,木原登喜夫,音成忠正,橋本博治、±250kV DIRECT CURRENT SUBMARINE CABLE FOR HOKKAIDO HONSHU LINK、1980年、CIGRE 1980 Session 21-03

関連する研究を検索

分野のカテゴリ

電気・電力
(電力輸送)

関連する出来事

1979年12月1日
北海道・本州間直流連系設備運転開始

世の中の出来事

1981
神戸で博覧会「ポートピア’81」が開幕する。
1981
スペースシャトル初飛行

Webページ

データなし

博物館等収蔵品

データなし

キーワード

直流送電、電線・ケーブル、直流送電、電線・ケーブル
Page Top