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CVケーブルによる275kV大容量地中送電技術の実用化

  • 写真なし大橋 義男
  • 写真なし鈴木 兼四
  • 写真なし高田 誠之
  • 写真なし桧山 滋
  • 写真なし深澤 正名
275kVCVケーブル構造図

図1 275kVCVケーブル構造図

275kVCVケーブルカットモデル

図2 275kVCVケーブルカットモデル

275kV EMJ接続方法

図3 275kV EMJ接続方法

 名古屋市中心部の電力需要の増大に伴う安定供給を目的に、発電所からの275kV電源を直接導入するため、CVケーブル(Cross linked polyethylene insulated Vinyl sheathed cable)による大容量長距離地中送電技術を開発し、採用した。

 ケーブルには大容量送電を実現するため、金属シースに発生する渦電流損の低減対策として、従来のアルミシースに代え非磁性体のステンレスシースを採用した。採用にあたり、ステンレステープをコルゲート状に加工する溶接技術を確立した。これによりシース損失を95%低減する事に成功した。

 長距離地中送電線を建設するにあたり、ケーブル同士を接続する技術の開発が必要であったが、従来154kV以下で用いている接続技術では絶縁性能が不足する。このため、工場におけるケーブル製造と同様な方法で接続部にポリエチレンを押出し注入し、架橋反応させることでケーブルの絶縁体と一体化させ、補強絶縁体を形成する、押出しモールド工法(EMJ(Extrusion-type Molded joint))を開発した。

 開発にあたり、絶縁性能を低下させる要因である、製造時の異物混入、外傷を防止するため、CCDカメラおよびX線による高精度な検査方法を確立した。

 ケーブルおよび接続部の性能を確認するため、1987年~1988年には80試料ものEMJを製作し、電気性能試験を行い、安定した性能を確保できることが検証できた。

 これら技術は、その後のCVケーブル大容量長距離地中送電線路に採用さることとなり、地中線技術に大きく貢献している。

 本研究の成果に対して、電気学会は、1990年、大橋 義男(中部電力㈱)、鈴木 兼四(住友電気工業㈱)、高田 誠之(古河電気工業㈱)、桧山 滋(藤倉電線㈱)、深澤 正名(日立電線㈱)に電気学術振興賞(進歩賞)を贈った。

文献

[1] K.KAMINAGA T.ASAKURA Y.OHASHI Y.MUKAIYAMA、DEVELOPMENT AND INSTALLATION OF LONG-DISTANCE 275kV CABLE LINES IN JAPAN、1990年、CIGRE 21-102(1990)

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キーワード

高電圧・大電流、送電、電線・ケーブル、誘電・絶縁材料、電線・ケーブル、送電
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