1. HOME
  2. 電気・情報関連(専門)
  3. 研究情報(登録番号581)

4.5MWりん酸形水冷式燃料電池の実証試験と実用化研究

  • 写真なし小林 道夫
  • 写真なし飯野 敏雄
  • 写真なし佐藤 穎生
4.5MWりん酸形燃料電池発電プラントの概観

図1 4.5MWりん酸形燃料電池発電プラントの概観

4.5MWりん酸形燃料電池発電プラントの仕様

表1 4.5MWりん酸形燃料電池発電プラントの仕様

4.5MWりん酸形燃料電池発電プラントの仕様

表2 4.5MWりん酸形燃料電池発電プラントの仕様

 国内初のMW級規模の加圧りん酸形水冷式燃料電池として、4.5MW実証試験設備は1981年に東京電力(株)五井火力発電所に設置された。1983年4月の発電運転開始から1985年12月まで運転研究が実施され、累積発電時間2423時間、累積発電電力量540万kWhを達成した。この実証試験により、高効率化、信頼性、安全性向上等に関する貴重なデータを取得するとともに、燃料電池大容量機開発の可能性を示した。

 本プラントは、米国UTC社(ユナイテッド・テクノロジー社)製のもので、加圧型(作動圧力2.5kg/cm2G)のりん酸形水冷式燃料電池で、出力240kWのスタック20本から構成されている。燃料には天然ガスを利用し、多管式の水蒸気改質器により水素リッチな燃料ガスに転換し、燃料電池スタックに供給した。

 実証試験は、1981年にPACテスト(Process and Control Test)を開始して、燃料改質系、空気供給系、温度管理系などの各種サブシステムの調整試験を実施、この間に新しい発電装置としての燃料電池プラントの特性把握、操作方法などの確立が行われた。発電試験は二つのフェーズに分割され、フェーズⅠではプラント定格出力の達成、フェーズⅡでは耐久性確認を主に行った。また、試験を通して経験された不具合事項は、コンパクトで高効率なMW級燃料電池発電システムの性能向上に向けた課題解決の糸口となり、その後の大容量燃料電池発電装置の設計に役立つことになった。

 本研究の成果に対して、電気学会は、1987年、小林 道夫(東京電力(株))、飯野 敏雄(東京電力(株))、佐藤 穎生(東京電力(株))に学術振興賞(進歩賞)を贈った。

文献

[1] 伊藤 登、小林繁鋪、菊池謙一、リン酸形燃料電池発電システム、1985年、電気学会誌, 105巻9号
[2] 佐藤穎生、板倉祐司、りん酸形燃料電池プラントの開発状況、1990年、電気評論,3月号

関連する研究を検索

分野のカテゴリ

電気・電力
(エネルギー新技術)
電気・電力
(発電)

関連する出来事

1983年4月1日
4.5MWりん酸形燃料電池実証試験

世の中の出来事

1987
国鉄が分割民営化され、JRが発足する。
1987
利根川進がノーベル医学・生理学賞を受賞する。

Webページ

データなし

博物館等収蔵品

データなし

キーワード

燃料電池、りん酸形、実証試験、燃料電池
Page Top