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UHV交流送電実証試験設備の建設と試験研究の推進

  • 写真なし有働 龍夫
  • 写真なし坂本 雄吉
  • 写真なし岡崎 久
UHV赤城実規模試験線の概略図

図1 UHV赤城実規模試験線の概略図

UHV赤城実規模試験線の電圧印加回路

図2 UHV赤城実規模試験線の電圧印加回路

UHV赤城実規模試験線の写真

図3 UHV赤城実規模試験線の写真

UHV赤城実規模試験線の仕様

表1 UHV赤城実規模試験線の仕様

 わが国特有の気候風土に配慮した、世界でも例のない100万ボルト(UHV)級三相垂直2回線試験送電線を昭和57年に完成し、その後、昭和60年まで最大で10導体電線までのコロナ防止性能および静電誘導、ならびに耐風・耐雷・耐震に関する実証試験研究を推進した。この成果は、平成11年に完成した総延長400km超にわたる東京電力(株)による1,000kV送電線の設計および建設に活用された。

 当時、原子力および火力発電所の遠隔立地に伴い、将来は100万ボルト級(UHV)送電が必要になるとされ、海外でもアメリカ、イタリア、ソ連などで研究されたが、これら諸外国とはわが国の気候風土が大きく異なるため、基礎研究は昭和40年代初期から始められ、わが国特有の狭隘な国土、雷、台風、がいしの塩害などの厳しい気象条件、さらには地震、環境保全に配慮したUHV送電線の設計が指向された。この結果、垂直二回線で、かつ鉄塔高さは100m程度、導体方式はACSR810mm2、8~10導体が想定された。

 これらの設計条件を満たし、かつ信頼性を実証するため、電圧110万ボルト、3相垂直2回線、2径間(全長600m)の実規模試験送電線を、電力中央研究所赤城試験センターに建設することが計画・推進され、昭和57年2月に竣工した。建設中には、鉄塔の人工加震によって地震、強風に対する機械的安定性を実証した。海外における知見から当初は10導体が必要とされていたが、竣工後の大型導体方式のコロナ騒音、電波雑音、静電誘導などに関する実証試験を通じて、8導体で、環境影響を実績のある500kV送電線と同程度までに押さえ込めることを検証した。

 本研究の成果に対して、電気学会は、1983年、有働 龍夫(電力中央研究所)、坂本 雄吉(電力中央研究所)、岡崎 久(東京電力)に電気学術振興賞(進歩賞)を贈った。

文献

[1] 有働龍雄、UHV送電に関する内外の動向、1978年、電気学会誌,98巻,27号
[2] T. Udo, M. Yasui, T. Fujimura、An outline of testing facilities for research of UHV transmission lines and some test results in Japan、1980年、CIGRE 31-02

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キーワード

送電、高電圧・大電流、電磁環境、UHV、コロナ、高電圧・大電流、送電、電線・ケーブル、電磁環境
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