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手振れ補正機能搭載VHSムービーの開発

画振れ防止機能搭載VHSムービー「PV-460」

図1 画振れ防止機能搭載VHSムービー「PV-460」

 撮影装置の小型軽量化および高倍率化に伴い、撮影画像の揺れ「手振れ」が大きくなり、安定したきれいな画像が撮れないという問題があった。

 本技術は、その課題を小型な振動型角速度センサにより、カメラの揺れを検出して、その検出信号に応じて、撮像ユニットをブレがなくなる方向に駆動制御することにより、手振れを補正する機能を実現し、1988年世界で初めて民生用VHSムービーに搭載した手振れ補正技術です。


<特徴>

1、超小型軽量の新音叉型振動ジャイロを開発することにより、民生分野に適応可能なまでの飛躍的な小型軽量・低コストの手振れ補正機構を実現。

2、現代制御理論の一手法であるオブザーバー制御を民生用として初めて応用し、安定した手振れ補正特性を実現。

3、撮影者の撮影意図を、振動ジャイロからの情報と、カメラ本体に対する撮像ユニットの位置情報とから判別し、撮影者の意図(パンニング、静止撮影、歩行撮影など)に応じて、最適な制御を行うカメラワーク検出アルゴリズムの開発によりなめらかな操作性を実現。


 本技術は、近年のデジタルビデオカメラや、デジタルスチルカメラに搭載されている手振れ補正技術の源流技術として、本技術の一部が引き継がれている。

 本開発に対して、映像情報メディア学会(旧称:テレビジョン学会)は、1988年と1989年、松下電器産業(株)に「技術振興賞開発賞」を贈った。


文献

[1] 稲治利夫,藤岡総一郎,林孝行,梶野二郎、ビデオカメラの画振れ防止技術の開発、1987年、テレビジョン学会技術報告Vol.11,No.28
[2] 藤岡総一郎,稲治利夫,林孝行,梶野二郎、ビデオカメラの画振れ防止技術、1988年、National Technical Report Vol.34,No.6
[3] M.oshima, T.Hayashi, S.Fujioka, T.Inaji, H.Mitani, J.kajino, K.Ikeda and K.Komoda、VHS Camcorder with Electric Image Stabilizer、1989年、IEEE Trans.consum,Electron.,Vol35,No.4

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放送
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キーワード

画ブレ、手ブレ、ムービー、補正、角速度センサ、撮像、磁気記録、サーボ・機構、テレビカメラ、コンシューマエレクトロニクス
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