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ハイビジョンカメラの研究開発と実用化

  • 写真なし岡野 文男
  • 写真なし熊田 純二
ハイビジョンカメラ

図1 ハイビジョンカメラ

 1964年の東京五輪テレビ中継を独自の技術で成功させたNHKの技術陣は、次の時代のテレビとして「高精細度テレビジョン」(高品位テレビ、ハイビジョン)の研究に着手した。そして1970年ごろから始めたハイビジョンカメラの実用化研究では、高解像度化などの高画質化、動作の安定化、小型化、運用性の向上などに重点が置かれ、ついに世界最高水準のテレビカメラ技術を確立した。

 まず1980年、初期のハイビジョンカメラに使用されていたDIS(Diode Gun Impregnated Cathode Saticon)管についてはビームフォーカスの経時変化を改善し、またデジタルレジストレーションの高性能化によって動作の安定化が図られた。さらに1983年には、2/3インチ管を用いた撮像実験装置が試作された。撮像管の解像度向上と消費電力の低減をめざす回路設計により、2/3インチ撮像管によるハンディカメラが実現できるという見通しを得て翌84年、世界初のハイビジョンハンディカメラ(図1)を作り上げた。

 さらにフルオートレジストレーション補正方式やオートビームフォーカス方式、それに小型ビューファインダーでも容易にピント合わせができるエッジフリッカー方式の開発により、ハンディカメラの運用性が一段と向上した。

 その後もハイビジョンカメラの改良が進み、1987年には高感度撮像管であるHarp撮像管を用いたカメラが開発され、翌88年のソウルオリンピックで使用された。これは従来のカメラの10倍の感度を持ち、暗いシーンの撮影や被写界深度の深い画像が撮影できるなどハイビジョン番組制作手法の拡大に大きく貢献した。

 本研究の成果に対して、映像情報メディア学会は、1987年、岡野 文男(NHK)、熊田 純二(NHK)に高柳記念財団奨励賞を贈った。

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関連する出来事

1987年
ソウルオリンピックにて高感度Harpハイビジョンハンディカメラを使用

世の中の出来事

1985
つくば市で科学万博が開幕する。
1985
電電公社が民営化され、NTTが発足する。

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キーワード

サチコン、フルオートレジストレーション、デジタルレジストレーション、ハイビジョン、テレビカメラ、撮像、放送現業、番組制作・運行
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