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耐災害性を強化する地域分散ストレージ技術の開発と実証

  • 写真なし中村 隆喜
  • 写真なし亀井 仁志
  • 写真なし村岡 裕明
 東日本大震災では、データを保管するストレージ装置の損壊に加えて、被災地内外を結ぶ広域通信網も損壊し、被災者が必要な情報にアクセスできないという社会的課題が明らかになった。
文部科学省委託事業「高機能高可用性情報ストレージ基盤技術の開発」の一環として本課題に取り組み、地域内複数拠点にデータを複製し、保護する地域分散ストレージ技術の開発と実証を行った。同技術は、整数計画法を駆使して同時に被災しにくい拠点に対して必要最低限のデータの複製を実施するリスクアウェア複製技術と、災害時に生き残った拠点から並列にデータを復旧するマルチルートリストア技術からなる。これにより、半数の拠点被災時に9割以上のデータを保護しつつ、その複製データ保持のコストを半分程度に低減し、被災後のデータ復元時間を従来の半分程度に短縮した。
 また開発した技術を、東北大学の片平、星稜、青葉山の3キャンパスに分散配置した108台のストレージ装置から構成されるシステムとして実装し、実証実験を行った。同システムにハザードマップ情報に基づく擬似災害を発生させ、データが保護されていることを確認した。


 本研究の成果に対して、電気学会は、2018年、中村 隆喜(日立製作所)、亀井 仁志(日立製作所)、村岡 裕明(東北大学)に電気学術振興賞 進歩賞を贈った。

文献

(1)Redundancy-based Iterative Method to Select Multiple Safe Replication Sites for Risk-aware Data Replication *
Shinya Matsumoto, Takaki Nakamura, and Hiroaki Muraoka
(平成28年1月)IEEJ Transactions on Electrical and Electronic Engineering

(2)大規模災害向けデータ複製方式のリストア時間とバックアップデータ容量の評価 *
亀井仁志,中村隆喜,村岡裕明
(平成29年11月)電気学会論文誌C

(3)Discreet Method to Match Safe Site-Pairs in Short Computation Time for Risk-aware Data Replication *
Takaki Nakamura, Shinya Matsumoto, and Hiroaki Muraoka
(平成27年8月)IEICE Transactions on Information and Systems

(4)Comparison of Distance Limiting Methods for Risk-aware Data Replication in Urban and Suburban Area *
Takaki Nakamura, Shinya Matsumoto, Masaru Tezuka, Satoru Izumi, and Hiroaki Muraoka
(平成28年2月)Journal of Information Processing

(5)リスクアウェア複製システムにおいて構成変更による再配置データ量を抑制する複製先部分再選択方式 *
松本慎也, 中村隆喜, 村岡裕明
(平成29年2月)情報処理学会論文誌

(6)高機能高可用性情報ストレージ基盤の耐災害性実証シナリオの構築
宗形 聡, 宋 チュウ, 手塚 大
(平成25年10月)日立ソリューションズ東日本技報

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キーワード

ストレージシステム、耐災害、地域分散ストレージ技術、リスクアウェア複製、マルチルートリストア
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