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鉄道電気設備の雷事故対策高度化の実現

  • 写真なし林屋 均
  • 写真なし新井 英樹
  • 写真なし横山 茂
  • 写真なし川原 敬治
  • 写真なし本山 英器
 2004年や2008年には、首都圏の電気鉄道において、電力設備や信号設備の雷事故が頻発し、列車の運行に重大な支障をきたした。一方、非電化の地方鉄道においても、踏切設備の雷事故により、道路交通者に多大な迷惑をかけた。上記のような雷事故は繰り返し発生してきたが、これまで鉄道電気設備の雷事故対策が抜本的に改善されることはほとんどなく、雷事故が生じた設備ごとに対症療法的に対応してきたのが実状である。
 林屋 均(東日本旅客鉄道)らは、上記を鑑み、鉄道電気設備の雷事故対策の抜本的な改善のため、雷保護の原点に戻って雷事故発生メカニズムの解明と最適な雷事故対策手法の開発に全面的に取り組んだ。すなわち、鉄道雷事故の実態を統計的に整理するとともに、落雷位置標定システムなど新しい雷現象の観測装置と、近年進歩の著しい雷サージ解析技術を初めて鉄道分野に取り入れ、雷現象と事故の関係を定量的に究明することに成功した。それらの成果を元に、接地方式や地絡検出方式など鉄道設備固有の条件に適合した新しい雷保護手法を提案し、現場への研究成果の適用を図った。これらを通して、鉄道電気設備における雷事故の発生を着実に減少させ、鉄道の安全・安定輸送に寄与した。


 本研究の成果に対して、電気学会は、2017年、林屋 均(東日本旅客鉄道)、新井 英樹(鉄道総合技術研究所)、横山 茂(運輸安全委員会)、川原 敬治(西日本旅客鉄道)、本山 英器(電力中央研究所)に電気学術振興賞 進歩賞を贈った。

文献

(1)鉄道電気設備の耐雷害性の向上に関する調査報告書 *
日本鉄道電気技術協会・鉄道電気設備の耐雷害性の向上に関する調査研究委員会(委員長:横山 茂)(平成22年10月)
(2)Case study of recent lightning troubles in traction power supply system *
H. Hayashiya, K.Matsuura, N. Koguchi, H. Yamamoto, T. Fujita(平成25年12月) 電気学会論文誌B
(3)Estimation of Lightning Overvoltages according to Lightning Conditions and Effect on Decreasing Lightning Hazards due to SPD for Railway Signalling Systems *
新井 英樹、小野 雄人、杉本 経嗣、比澤 庸平 (平成26年10月)Proc. of 32nd International Conference on Lightning Protection (ICLP2014),Shanghai,China,pp.591-596
(4)鉄道信号設備の雷害対策に関する研究 *
新井 英樹 (平成24年11月)電気学会論文誌B,Vol.132,No.11,pp.881-884
(5)Analytical Study on Lightning Surge Characteristics of a Rail Track *
新井 英樹、渡辺 郁夫、本山 英樹、 横山 茂 (平成22年1月)電気学会共通英文論文誌,Vol.5,No.1,pp.34-39
(6)鉄道の電力分野における雷害対策 *
林屋 均 (平成27年3月)平成27年電気学会全国大会シンポジウム
(7)(国際活動貢献)Technical program of 33rd ICLP( International Conference on Lightning Protection) , Special Session on Lightning Protection of Railway Systems , Session Chairs:Hitoshi HAYASHIYA, Manuel Matos FERNANDES (平成28年9月)

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電気鉄道、雷害対策、変電所、信号設備、落雷位置標定システム、雷サージ解析、Electric railway、Lightning protection measure、Traction substaion、Signalling equipment、Lightning location system、Lightning surge analysis
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