マルテンサイト変態に関する研究
西山 善次
マルテンサイト変態の機構論を確立するためにX線回折および電子顕微鏡を用いた。まず、炭素鋼中のマルテンサイトの結晶構造が正方晶となっていることを決定し、Fe-30% Ni合金でマルテンサイト変化の前後において結晶格子に方位の関係が存在することを見出した。次に、鉄合金、銅合金、チタン合金の電子顕微鏡観察により、双晶欠陥、積層欠陥、転位などの格子欠陥を明らかにした。これらの事実はマルテンサイト変態の二重変形説を支持するものである。
本研究の成果に対して、東レ科学振興会は、1965年、西山 善次(大阪大学)に東レ科学技術賞を贈った。
本研究の成果に対して、東レ科学振興会は、1965年、西山 善次(大阪大学)に東レ科学技術賞を贈った。
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キーワード
マルテンサイト変態、合金結晶構造