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HIDランプ用電子安定器

  • 写真なし福原 稔
  • 写真なし永瀬 春男
  • 写真なし塩見 務
  • 写真なし西村 広司
  • 写真なし内橋 聖明
  • 写真なし奥出 章雄
電子安定器を搭載したHIDスポットライトの外観

図1 電子安定器を搭載したHIDスポットライトの外観

70WHIDランプ用電子安定器の外観

図2 70WHIDランプ用電子安定器の外観

 低出力でコンパクトなHIDランプ(高輝度放電ランプ)の出現により安定器を内蔵させた照明器具が多く発売されるようになった。しかし、従来の銅鉄安定器では大きくて重いため、安定器の電子化が切望されていた。

 既に普及していた蛍光ランプ用の電子安定器は数十kHzの高周波で点灯する方式だが、このような周波数でHIDランプを点灯させると音響的共鳴現象が発生し、ランプの立ち消えや破損を起こす恐れがあるため、新たな点灯回路が模索された。そしてついに1986年8月、小型で軽量な全電子安定器を内蔵したコンパクトHID照明器具(商品名スカイビーム・スポットライト)が実用化された。

 この新しいHIDランプ用電子安定器には、低周波矩形波点灯方式が採用された。商用電源を整流平滑して高周波電圧を発生させたあと、数十~数百Hzの矩形波電圧に変換する。具体的には2組の降圧チョッパ回路をブリッジ状に構成して実現した(ブリッジ型インバータ)。

 低周波矩形波点灯方式は現在ではHIDランプ用電子安定器の主流方式であり、世界中で生産されている。HID光源は近年、自動車のヘッドライトやデータプロジェクタなどにも用いられ、これらの点灯制御にも低周波矩形波点灯方式が用いられている。

 本研究の成果に対して、照明学会は、1987年、福原 稔(松下電工)、永瀬 春男(松下電工)、塩見 務(松下電工)、西村 広司(松下電工)、内橋 聖明(松下電工)、奥出 章雄(松下電工)に日本照明賞を贈った。

文献

[1] 1986年、照学全大#37
[2] 1986年、電気関係関西支部連大G13-6
[3] 1987年、照学全大#41
[4] 1987年、IES’87 #38

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分野のカテゴリ

照明
(点灯装置)

関連する出来事

1986年8月
世界で初めて全電子化安定器内蔵のスカイビーム・スポットライトが実用化された(一般照明HID器具)

世の中の出来事

1987
国鉄が分割民営化され、JRが発足する。
1987
利根川進がノーベル医学・生理学賞を受賞する。

Webページ

博物館等収蔵品

データなし

キーワード

低周波、矩形波、ブリッジ型インバータ、コンパクトHIDランプ、HID点灯回路、点灯回路・制御システム
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