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全電子化蛍光灯安定器の開発および製品化

  • 写真なし小林 久夫
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  • 写真なし大江 健歩
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施設用蛍光灯照明器具に内蔵している電子安定器(インバータ)

図1 施設用蛍光灯照明器具に内蔵している電子安定器(インバータ)

電子安定器(インバータ)のプリント基板

図2 電子安定器(インバータ)のプリント基板

 蛍光灯器具には、蛍光ランプを点灯するための安定器が内蔵されている。省エネルギーの観点から効率のよい蛍光灯器具が望まれていたが、磁気漏れ変圧器形などケイ素鋼鈑と巻線で構成される従来タイプの安定器では限界があった。

 一方で、蛍光ランプは数百Hz以上の高周波で点灯すれば発光効率が高まることが知られていた。そこで商用電源を高周波に効率よく変換できれば、蛍光ランプを高周波点灯できる電子安定器(インバータとも呼ばれる)が実現できるはずと研究開発が進められた。

 高周波変換部の高効率化、入力力率の高力率化、低雑音化、高信頼性化、低価格化など多くの課題の解決に手間取ったが、ついに1978年に世界初の「蛍光灯電子安定器」の開発に成功、すぐに商品化された。

 この安定器は、高力率を達成するために交流電源を平滑せずに高周波に変換するものであった。ランプ発光効率はさほど向上しなかったが、のちに高力率を得ながら平滑する回路方式が開発されてから、従来タイプの安定器に比べて20~30%の省電力が実現した。さらに蛍光ランプを20%の明るさまで連続調光する回路方式も開発され、照明制御システムと組み合わせて約50%という大幅な省電力が達成されたのである。

 本研究の成果に対して、照明学会は、1982年、小林 久夫(東芝電材)、青池 南城(東芝電材)、乾 健一(東芝電材)、大江 健歩(東芝電材)、井手 勝幸(東芝電材)、矢島 賢一(東芝電材)、湯原 恒平(東芝電材)、小田部 光保(東芝電材)に日本照明賞を贈った。

文献

[1] 省電力形電子安定器スーパーバラストと新照明器具、1978年、東芝レビュー
[2] 省電力形電子安定器スーパーバラスト新シリーズ、1979年、東芝レビュー
[3] 省電力形電子安定器スーパーバラスト、スーパーバラストEX、1983年、東芝レビュー

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分野のカテゴリ

照明
(点灯装置)

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蛍光灯電子安定器の実用化

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キーワード

安定器、インバータ、蛍光ランプ、省電力、調光、照明制御装置、高周波、点灯回路・制御システム、蛍光灯器具
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