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PicPEn-実時間映像信号処理装置-Picotのためのプログラミング環境-

  • 写真なしマックス・オット
  • 写真なし榎並 和雄
  • 写真なし羽鳥 光俊
  • 写真なし福井 一夫
  • 写真なし八木 伸行
  • 写真なし相澤 清晴
 放送メディアや番組制作手法の多様化に伴い、映像処理に対するニーズが多彩になっている。番組制作は、ビデオスイッチャや特殊効果装置、画質補正器などさまざまな専用装置を組合わせて行われているが、こうした番組制作システムは上記のような多様化にすばやくかつ経済的に対応するのが困難であった。本研究の研究者らは、以前、番組制作やより広い画像処理の分野で使用できるプログラマブルな汎用映像処理システムPicot(Picture Computer)を開発した。このシステムは、多様なニーズにソフトウェアを交換することによって対応できる。複数のカラー映像信号(標本化周波数14.3MHz)を実時間に処理するため、同一規格のプロセシングユニットを複数並列に動作させるマルチプロセッサ構成になっている。このようなマルチプロセッサの複雑なシステムのプログラムを効率的に開発するには、背後にある複雑なハードウェアを意識しないですむような道具が不可欠であった。そこで、Picot用のソフトウェア開発環境PicPEn(Programming Environment for Video Signal Processing)を開発した。このソフトウェアシステムは、実現したい処理アルゴリズムを信号の流れ図(シグナルフローグラフ)の形に展開してパソコンのグラフィック端末に入力すると、Picotで実行可能なオブジェクトコードを自動的に生成するものである。PicPEnは、種々の処理モジュールや入出力モジュールを含んだライブラリーを提供する、いわばオペレーティングシステムである。シグナルフローグラフを入力した後は、システムがコンパイルや、コンパイル結果のオブジェクトコードをPicotへロードするので、すぐにその処理結果を映像モニタで確認することができる。しかも動画の実時間処理が行われているのを見ることができる。また、処理アルゴリズムのデバッグのために、シグナルフローグラフの途中にモニタアイコンをつなぐようにエディタで入力すれば、あたかも回路にオシロスコープのプローブを当てるようにその部分の映像を見ることができる。この開発により、Picotのソフトウェア開発を効率よく進めることが可能となった。

 本研究の成果に対して、映像情報メディア学会は、1990年、マックス・オット(東大)、榎並 和雄(NHK)、羽鳥 光俊(東大)、福井 一夫(NHK)、八木 伸行(NHK)、相澤 清晴(東大)に丹羽高柳賞論文賞を贈った。

文献

[1] マックス・オット,榎並和雅,羽鳥光俊,福井一夫・八木伸行,相澤清晴、PicPEn-実時間映像信号処理装置-Picotのためのプログラミング環境-、1990年、テレビ誌,44,11,pp.1570-1578
[2] 榎並,八木,矢島他、汎用映像信号処理システムPicotシステム、1989年、テレビ誌,43,2
[3] 八木,矢島,榎並ほか、実時間映像信号処理LSI-Picotのアーキテクチャ、1989年、信学論,J72C-11,5

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キーワード

映像信号処理、並列計算機、CAD、プログラミング言語、映像表現、ディジタル信号処理、番組制作・運行
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