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アバランシェ増倍高感度HARP撮像管

  • 写真なし谷岡 健吉
  • 写真なし山崎 順一
  • 写真なし設楽 圭一
  • 写真なし竹歳 和久
  • 写真なし平井 忠明
  • 写真なし高崎 幸男
  • 写真なし雲内 高明
 量子効率が1を超える高感度・高画質撮像管を実現するため、光導電ターゲットの材料、動作方法等の検討を行った。その結果、良好な電荷注入阻止特性をもつa-Seの光導電ターゲットを強い電界で動作させた場合、ターゲット内のアパランシェ増倍作用により、残像や解像度特性の劣化を伴うことなく、量子効率ηが1を超す高い感度が得られることを見いだした。さらに、HARPと呼ぶこのターゲットは、焼付が少なく、低暗電流、低雑音、広ダイナミックレンジ等の特長を有し、高画質を得るのに必要な特性をすべて備えていることが明らかになった。

 実験カメラでは、被写体照度180lx、レンズ絞りF4の条件で従来のスタジオカラーカメラの標準撮像時(2000lx,F4)とほぼ同等の良好な画像が得られた。

 このような高感度で高画質なHARPターゲットの出現によって、従来困難と考えられてきた高画質カラーカメラの10倍以上という大幅な高感度化が可能となり、ハイビジョンカメラの感度不足の問題も解決された。

 HARPターゲットを用いた撮像管は、現在、ハイビジョン用および現行方式テレビ用の2種類がHARPICONという名称で製品化されている。これらはすでに放送用カメラに使用され、照明が充分でない被写体の高画質撮像や、超望遠レンズの使用を可能にするなど、番組制作に大きなインパクトを与えている。

 本研究の成果に対して、映像情報メディア学会は、1990年、谷岡 健吉(NHK)、山崎 順一(NHK)、設楽 圭一(NHK)、竹歳 和久(NHK)、河村達郎(NHK)、平井 忠明(日立)、高崎 幸男(日立)、雲内 高明(日立)に丹羽高柳賞論文賞を贈った。

文献

[1] 谷岡、山崎、設楽、武歳、河村、アバランシェ増倍a-Se光導電膜を用いた高感度HARP撮像管、1989年、テレビ誌、44,8,pp.1074-1083
[2] 谷岡、昼間、設楽、山下、河村、高崎、平井、野中、山本、高性能ニューサチコンターゲットの開発、1986年、テレビ学技報、l0,22,pp1-6, Oct.1986
[3] 竹歳、谷岡、河村、高感度ターゲットにおけるSN比の考察、1987年、テレビ学技報l0,45, pp.7-12, ED87-2, Jan.1987

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キーワード

撮像管、アバランシェ増倍、光導電膜、アモルファスセレン、高感度撮像デバイス、撮像、テレビカメラ、画像入力
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