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近接形光電面技術の開発とイメージインテンシファイアへの応用

  • 写真なし河村 達郎
  • 写真なし柳澤 卓司
 イメージ形撮像管、イメージ管等で、光電面から対向電極(ターゲット、螢光面など)までの部分を、その間にある電極等をふくめてイメージ部と呼ぶ。光電面からの光電子流を対向電極上に結像させるためには、一般に磁界集束法あるいは電界集束法が用いられるが、いずれにせよイメージ部は通常数十㎜以上となって、管の小形化への大きな障害となっている。これに対して近接集束法を用いると、イメージ部は光電面と対向電極のみから成る簡単な構成となり、管の小形化、軽量化に非常に有効であるが、光電面と対向電極を数㎜以内に近接配置した状態では、一般的な光電面製作法はとれず、特殊な製作技術の開発が必要である。

 本研究では、この技術を近接形光電面技術と名づけ(以下、近接技術と略す)、撮像管、イメージ管への適用を図って検討してきた。これまで発表された多くの方法では感度の安定性、寿命に問題があって実用的なものがなかったのに対し、製作法の確立、感度の安定化を初めて達成し、さらにこの技術を応用して近接形イメージインテンシファイアの開発に成功した。

 近接集束法を用いて管の小形化、軽量化を図るための新しい近接形光電面技術を開発した。光電面製作のプロセス、感度不安定の原因等に検討を加えた結果、アルカリフリーを狙うより、むしろ管全体のアルカリバランスを図るほうが重要であることを見い出した。この技術を応用し、近接形イメージインテンシファイアを試作し、近接技術実用化にともなう諸問題を明らかにして、新しくアルカリバランスの考え方を導入し、独自の近接技術を開発した。この技術の応用分野は広いが、ひとつの試みとしてI.I.に応用し近接化に成功した。近接形SEC管、近接形I.I.など、このように撮像管、イメージ管にも適用できる実用的な近接技術の最初のものといってよい。

 本研究の成果に対して、映像情報メディア学会は、1982年、河村 達郎(NHK)、柳澤 卓司 (東芝)に丹羽高柳賞論文賞を贈った。

文献

[1] 河村、近接集束型SECビジコン、1980年、NHK技術研究 32、2 1980pp1-29
[2] 柳澤ほか、近接形イメージインテンシファイアの開発、1980年、テレビジョン学会技術報告、ED488,1980

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キーワード

近接形光電面技術、イメージ形撮像管、近接形イメージインテンシファイア、画像入力、撮像、情報センシング
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