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沿岸防災施設への性能設計の適用

  • 高橋 重雄高橋 重雄
 インド洋大津波やハリケーンカトリーナなどの沿岸域の巨大災害は、それを防ぐことは不可能であり、被害の軽減、すなわち減災が重要である。しかしながら、従来の港湾や海岸施設の設計では、一つの設計条件に対して壊れないものを作るというのが基本的な思想であり、それを上回るものが来襲した場合の性能は考えていない。これでは巨大災害時に減災の役割を果たすことは困難である。
 性能設計体系の推進には、性能設計の基本的な考え方を確立するとともに、性能照査方法の向上が不可欠である。受賞対象論文では、高潮・高波、そして津波の災害の実態を調査するとともに、性能設計の基本的な考え方を提案し、いくつかの性能照査方法の提案を行っている。もちろん、性能照査方法については、施設によって異なり、また安定性能だけでなく機能に対しても必要であるため、今後も多くの研究が必要であるが、護岸や防波堤の被覆石の安定性能など最も基本的な性能照査方法について具体的な提案をしている。また、受賞者は変形や破壊現象を再現できる実験施設の整備や数値計算法の開発など性能設計のためのツールの開発についても、多くの研究者と連携して取り組んできた。受賞者は、沿岸防災施設の性能設計体系の基盤を構築しており、重要な防災施設については、上述したツールなどを用いることによって性能設計が可能な段階となっている。こうした取り組みが評価されて研究業績賞に相応しいと認められた。

 本研究の成果に対して、土木学会は、2009年、高橋 重雄(独立行政法人港湾空港技術研究所)に研究業績賞を贈った。

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キーワード

沿岸防災施設、性能設計、減災、巨大災害、性能照査方法の向上、性能設計体系の基盤
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