1. HOME
  2. 土木関連(専門)
  3. 研究情報(登録番号2394)

2方向地震動を受ける鋼製橋脚の耐震性能と限界状態に関する研究

  • 後藤 芳顯後藤 芳顯
 現行の橋の耐震設計では,橋軸方向と橋軸直角方向に独立に設計水平地震動を入力して安全性の照査が行われている.しかしながら,現実には地震動の水平2方向成分は同時に作用するので,耐震安全性を確実に照査するには,2方向成分の連成を考慮する必要がある.本研究では,高架橋システムで最も重要な鋼製橋脚を対象に,水平2方向地震動成分の連成を考慮した安全性照査法確立のための一連の検討をおこなっている.まず,高精度の3次元擬似動的試験装置を開発することで,各種鋼製橋脚の2方向繰り返しでの履歴特性を明らかにした.つぎに,独自に開発した鋼材の繰り返し構成則である3曲面モデルを有限要素モデルに導入することで,橋脚の履歴挙動を精度良く解析することを可能にした.そして,広範なパラメータ解析により鋼製橋脚の耐震性能と構造パラメータの関係を解明した.さらに,水平2方向地震動同時入力下での鋼製橋脚の終局挙動特性を擬似動的実験ならびに広範な複合非線形動的解析を用いて検討し,鋼製橋脚の終局状態が2方向の水平復元力成分による限界曲線で表せることを明らかにした.以上,本研究は,実験と解析の両面からの独創的なアプローチにより,国内外でほとんど検討されていない重要なテーマである水平2方向地震動の連成を考慮した信頼性のある高架橋の耐震設計確立に直接つながる成果を得たことは高く評価され,研究業績賞に相応しいと認められた.

 本研究の成果に対して、土木学会は、2009年、後藤 芳顯(名古屋工業大学大学院)に研究業績賞を贈った。

関連する研究を検索

分野のカテゴリ

土木
(土木)

関連する出来事

データなし

世の中の出来事

2009
鳩山由紀夫(民主・社会・国民新連立)内閣が発足する。

Webページ

データなし

博物館等収蔵品

データなし

キーワード

2方向地震動、鋼製橋脚の耐震性能橋脚耐震設計、高架橋システム、安全性照査法、有限要素モデル
Page Top