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新超重113番元素の合成

  • 写真なし森田 浩介
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図1 

 これまでアメリカ、ロシア、ドイツにおいて原子番号(陽子数)112までの原子核が人工的に合成されてきたが、これを超えることは生成率が極めて小さくなるため、困難とされていた。理化学研究所の森田氏のグループは、計測効率を向上させるのみならず、100兆回に1回しか合成されないような新原子核を取捨選択する、いわゆるバックグラウンドの極端に少ないユニークな実験手法を開拓した。この実験手法と重イオン加速器からの大強度ビームを組み合わせることにより、112番元素までの原子核を数多く合成させたのみならず、新たに209Bi+70Zn→278113+n反応を実現し、陽子数113の原子核の合成に成功した。この研究は加速器を含むユニークな実験装置の開発面で高く評価されるが、日本において初めて新超重元素が合成されたという点でも、世界的な注目を集めている。

 本研究の成果に対して、仁科記念財団は、2005年、森田 浩介(理化学研究所)に仁科記念賞を贈った。

文献

[1] K. Morita, K. Morimoto, D. Kaji, T. Akiyama, S, Gono, H. Haba, E. Ideguchi,
R. Kanungo, K. Katori, H. Koura, H. Kudo, T. Ohnishi, A. Ozawa, T. Suda, H. Xu,
T. Yamaguchi, A. Yoneda, A. Yoshida, and Y.-L. Zhao, “Experiment on the Synthesis of Element 113 in the Reaction 209Bi(70Zn,n)278113”
J. Phys. Soc. Japan 73 (2004) 2593-2596.
[2] K. Morita, K. Morimoto, D. Kaji, H. Haba, E. Ideguchi, J. C. Peter, R. Kanungo,
K. Katori, H. Koura, H. Kudo, T. Ohnishi, A. Ozawa, T. Suda, K. Sueki, I. Tanihata,
H. Xu, A. V. Yeremin, A. Yoneda, A. Yoshida, and Y.-L. Zhao, T. Zheng, S. Goto,

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キーワード

新超重113番元素、重イオン加速器、209Bi+70Zn→278113+n反応、周期表、原子番号、超重元素、複合核
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