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水中の病原微生物のリスク評価とその管理に関する研究

  • 大村 達夫大村 達夫
 水中の病原微生物は、いつの時代も安全な水利用に対する脅威である。近年の温暖化、社会の国際化や高齢化は、新たな病原微生物の出現や海外からの移入、免疫弱者の増加を通じて、感染症のリスクを高めることが予想され、病原微生物の確実な検出と効率的な除去にもとづく、リスクの適正な評価と管理が求められている。
 本研究では、定量的微生物リスク評価(QMRA)の研究手法を早くから採り入れ、それまで定性的な議論で終わることが多かった水起因の感染症による健康被害について、リスクの概念を用いて定量的に整理した。また、水中に生息する病原ウイルスに早くから着目し、そのリスクを制御するために、タンパク質間の特異的な吸着作用を利用する斬新なアイディアを生み出した。現時点ではまだ実用化には至っていないものの、特定のウイルスだけを吸着できる素材として、水中からのウイルス検出技術あるいは除去技術への応用が期待される。これらの研究業績の一部は、医学分野の研究者との共同研究の成果であり、医学と工学の効果的な連携でこそ生まれた業績である。本研究は、医学分野の研究者に対して土木工学の研究をアピールする機会という意味でも有意義であった。
 以上、本研究は、現在世界的な課題となっている安全な水利用の実現に不可欠とされる水中病原微生物の検出・除去・リスク評価技術の進歩に貢献するものとして高く評価され、研究業績賞にふさわしいと認められた。

 本研究の成果に対して、土木学会は、2014年、大村 達夫(東北大学)に研究業績賞を贈った。

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キーワード

水中の病原微生物、リスク評価、感染症、健康被害、定量的微生物、QMRA、病原ウイルス、タンパク質間の特異的な吸着作用、ウイルス検出技術、ウイルス除去技術、医学と工学の効果的連携
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