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反強磁性体における磁気異方性エネルギー

  • 写真なし芳田 奎
 芳田奎氏は永宮健夫教授の構想に従って反強磁性体の電波共鳴吸収の理論を発展させ,塩化第二銅について実験結果を解析して異方性エネルギーを決定した。続いて芳田氏は異方性エネルギーの原子論的起源を解明することに努力し,(1)双極子間の磁気的相互作用によるものの他に(2)結晶電場と電子のスピン軌道相互作用との一緒の働きによるもの,及び(3)金属イオン間の電子交換相互作用とスピン軌道相互作用との一緒の働きによるものがあることを明らかにした。特に塩化第二銅について詳しい計算を行い,(3)が最も重要であり,異方性がほぼ満足に説明できることを示した。また,フェライトの異方性エネルギーの理論を発展させ,正方晶系をもつ結晶の異方性という特に困難な問題を研究した。このような異方性エネルギーの原子論的起因 に関する具体的な研究は,結晶内における遷移金属イオンの電子状態,金属イオン間の相互作用等についての知識を豊富,確実にした。


 本研究の成果に対して、仁科記念財団は、1956年、芳田 奎(大阪大学)に仁科記念賞を贈った。

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キーワード

反強磁性体、磁気異方性エネルギー、電波共鳴吸収、双極子間の磁気的相互作用、結晶電場と電子のスピン軌道相互作用、電子交換相互作用、スピン軌道相互作用、塩化第二銅、フェライト、異方性エネルギー、遷移金属イオン、電子状態
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