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原子核の励起状態の磁気能率,および電気四極子能率の測定

  • 写真なし杉本 健三
 原子核の磁気能率および電気四極子能率は核構造論の立場から極めて大切な量であるが,安定原子核の励起状態に関しては直接測定された例はなかった。杉本健三氏はF19核の第二励起準位のガンマ線放出の寿命が比較的長く0.1マイクロ秒の程度であることに着目し,F19ターゲットを陽子線の衝撃によってこの準位に励起した場合,磁場の中ではこの励起状態のF19核の磁気能率の歳差運動のために,ガンマ線放出の角度分布に変化が生ずるという点に着目し,これによってF19の磁気能率を測定するという極めて独創的な方法を案出し,すぐれた実験手腕によってこの測定に成功した。同氏はその後同じ手法を更に寿命が1ミリマイクロ秒程度に短い,従ってより困難な場合に拡張しSm152の第一励起準位の磁気能率の測定に幾多の実験的困難を見事に処理して成功した。杉本氏はまた最近に至って,励起状態の電気四極子能率の測定をF19核の第二励起準位について行い成功を収めている。


 本研究の成果に対して、仁科記念財団は、1958年、杉本 健三(大阪大学)に仁科記念賞を贈った。

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キーワード

原子核、磁気能率、電気四極子能率、核構造論、歳差運動、励起状態、F19、励起準位、ガンマ線放出、Sm152
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