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化学交換反応による同位元素濃縮

  • 写真なし中根 良平
中根氏は昭和22年から同位元素分離の研究を始め,今日ではN15を作ることに成功し,それは農学,医学関係方面で広く利用され大きな成果をあげている。熱中性子吸収の大きいB10は中性子の研究に応用に重要であるが,2年足らずでこれも99%分離が成功している。次いでフッカホウ素・チオエーテル系交換反応法と呼ぶ,現在最も優秀なB10の分離法を発見し,更に最近では低温交換反応法ともいうべきフッカホウ素・無水亜硫酸交換反応法によってB10を分離することに成功した。このほかO18,S34の全く新しい交換反応分離法の発見にも成功している。このように日本において,重水素以外の同位元素の完全分離を行ったのは中根氏が始めてである。前記の低温交換反応法は,常温で気体である無機性物質も低温では液体附加化合物を作ることに着目し,その加熱解離と冷却会合を同位元素分離に用いたもので,全く新しい分野を開いたものといえる。

 本研究の成果に対して、仁科記念財団は、1959年、中根 良平(理化学研究所)に仁科記念賞を贈った。

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キーワード

化学交換反応、同位元素濃縮、熱中性子吸収、フッカホウ素・チオエーテル系交換反応法、低温交換反応法、フッカホウ素・無水亜硫酸交換反応法、交換反応分離法、液体附加化合物、同位元素分離、N15、B10、O18、S34、同位元素
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