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中間子多重発生の火の玉模型

  • 写真なし丹生 潔
数兆電子ボルト又はそれ以上のエネルギーの宇宙線陽子が原子核に衝突すると,その衝撃で多数の中間子が 一挙に作り出される。このような粒子の多重発生の現象は他の素粒子には見られず,中間子特有のものである。丹生潔氏は最近急速に蓄積されつつある実験のデータの中から発生した中間子の分布をしらべて,極めて著しい特色を発見し,中間子多重発生の機構について「火の玉模型」とよばれる新しい説を提唱した。この考え方によると,超高エネルギーの核衝突の際には,衝突しあう二つの粒子はその衝撃でそれぞれ火の玉(中間子が形成される以前の原始物質のかたまり)を作り出し,次いで火の玉が沢山の中間子に分解する。同氏の研究はこの新しい分野におけるパイオニア的なものであり,同氏の提唱後に多重発生の実験的研究は著しい進歩をとげ,この説の正しいことを裏付けつつある。

 本研究の成果に対して、仁科記念財団は、1961年、丹生 潔(東京大学)に仁科記念賞を贈った。

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中間子、火の玉模型、宇宙線陽子、原子核、多重発生、素粒子
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