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量子統計力学の方法

  • 写真なし松原 武生
われわれが直接に観測する物理的な体系は,多数の粒子が相互に作用しあいながら複雑きわまる運動をしているもので,巨視的な物理法則はその結果のある統計法則である。粒子系の量子力学的運動を基礎としてこの見方を体系化するものが量子統計力学であるが,それを実際の多粒子系に適用することは非常に困難な問題である。松原氏は,場の量子理論における摂動論的方法をここに適用し,時間と温度との対応によって,物理的作用の伝達を表現するグリーン函数の概念を導入し,統計力学の基本的な量である分配函数を求める系統的な方法を展開した。これは今日,松原のグリーン函数の方法と呼ばれている。この研究は,量子統計力学の新しい発見の端緒をひらき,さらに最近における多粒子系の量子統計力学の発展とも結びついて,多粒子系の一般論のみならず,金属電子,超伝導,超流動等の具体的問題の解明にも貢献するところが少なくない。


 本研究の成果に対して、仁科記念財団は、1961年、松原 武生(京都大学)に仁科記念賞を贈った。

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キーワード

量子統計力学、場の量子理論、摂動論的方法、グリーン函数、多粒子系、分配函数
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