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非平衡状態の統計力学

  • 写真なし森 肇
非平衡状態の統計力学は過去十数年の間にめざましい発展をとげたが,この分野での日本の業績は世界的に高く評価されている。森氏はこの間多くの優秀な論文を発表し,この分野の日本での研究の最も重要な部分に大きな貢献をした。特に1965年に発表された二つの論文は形式的に美しいばかりでなく物理学的直感に訴えるという点ですぐれており,非平衡状態の統計力学の今後の研究に大きな影響を与えたものと言えよう。またこの論文中に述べられた応答係数,輸送係数の連分数表示はこれらの動的な量を静的な相関函数であらわすという点で独特のものがあり,厳密な式でありながら実際の計算に際しては必要なところまで近似を進め得るという点で,たとえば二次相転移の問題への応用にも極めて使いやすい有用な表示である。森氏の業績はスケールが大きく内容豊富で非平衡状態の統計力学およびその周辺の分野の発展に大きな影響を与えるものである。


 本研究の成果に対して、仁科記念財団は、1968年、森 肇(九州大学)に仁科記念賞を贈った。

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キーワード

非平衡状態、統計力学、応答係数、輸送係数、連分数表示、相関函数、二次相転移
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