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超伝導体の理論的研究

  • 写真なし真木 和美
 真木和美氏は超伝導理論の発展において大きな貢献をなした。不純物をふくむ汚い超伝導体は第2種超伝導体であって,超伝導状態でもある臨界磁場以下では磁束を通す性質がある。真木氏はこれについて一般的な理論を展開し臨界温度附近に限られていたそれまでの理論の限界を拡張した。BCS理論では,超伝導体の基底状態と励起状態の間には有限なエネルギーの間隔がある。しかし磁気的な不純物があると,超伝導状態でも必ずしもそのような間隔はない。真木氏はさらに一般的に時間反転の対称性をもたない相互作用があるとき,このような間隔のない超伝導状態が存在することを示した。また,超伝導体中の近藤効果の解明にも重要な寄与をなしている。超伝導体の薄膜や微粒子では,臨界点附近のゆらぎによる異常な電気抵抗や反磁性が観測され,これについても真木氏は今日,真木項と呼ばれるある効果が重要であることを見出した。

 本研究の成果に対して、仁科記念財団は、1973年、真木 和美(東北大学)に仁科記念賞を贈った。

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キーワード

超伝導体、臨界磁場、磁束、BCS理論、近藤効果、臨界点附近のゆらぎ、真木項、第2種超伝導体、臨界温度、基底状態、励起状態
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