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場の量子論における散乱振輻の諸性質の分析

  • 写真なし中西 襄
 中西氏は,場の量子論における散乱振幅の諸性質の分析に大きな寄与をした。便利な積分表示を工夫して摂動論のすべての次数で成立つ散乱振幅の解析的性質を研究し,散乱振幅のいわゆる中西表示を導いた。分散理論において実用上重要な部分波散乱振幅に対する分散公式は,中西表示によってはじめて摂動論のすべての次数で成立することが保証されたことになる。その後中西氏は,散乱状態だけでなく束縛状態に対しても使えるベーテ・サルピーターの方程式の研究に進み,解析性や群論的性質を武器として束縛状態に対する重要な発見をし,相対論的不変性に基いて現象論的なRegge極の基本的諸性質との関連を調べた。また最近中西氏は,散乱振幅のユニタリー性と関連して不定計量の理論に進み,特に弱い相互作用の理論と深い関係にあるヒッグスの定理につき詳細な理論を展開し,南部・ゴールドストン粒子が束縛状態である場合にもヒッグスの定理を証明することに成功した。


 本研究の成果に対して、仁科記念財団は、1973年、中西 襄(京都大学)に仁科記念賞を贈った。

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キーワード

場の量子論、散乱振輻、積分表示、摂動論、中西表示、分散理論、ベーテ・サルピーターの方程式、不定計量の理論、ヒッグスの定理、南部・ゴールドストン粒子、部分波散乱振幅、束縛状態、Regge極
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