1. HOME
  2. 物理関連(専門)
  3. 研究情報(登録番号2209)

宇宙線反陽子の精密観測

  • 写真なし折戸 周治
  • 写真なし山本 明
 折戸氏は,宇宙線中の反粒子成分を精密に測定する実験を計画し,超伝導磁石の専門家である山本氏との協同研究を開始した。山本氏の開発した極めて薄肉で安定な大型超伝導磁石を用い,世界最高精度で大立体角の宇宙線粒子スペクトロメーターBESSを作り上げた。この装置を用いて1993年来米国NASAの協力を得て数回にわたる大気球実験を実施し,宇宙線中の反陽子を厳密に同定し,1500例以上観測した。得られたエネルギースペクトルから,その大部分は一次宇宙線が星間物質と衝突して創られたものである事を結論した。また,原始ブラックホールの蒸発率の上限として,10-2pc3yrという非常に強い制限を得ることが出来た。このよう にして得られた質の高いデータは,宇宙線物理学にとどまらず素粒子物理学から宇宙物理学に至る広範な分野において,これまでは不可能だった精緻な議論を可能にした。


 本研究の成果に対して、仁科記念財団は、2000年、折戸 周治(東京大学)、山本 明(高エネルギー加速器研究機構)に仁科記念賞を贈った。

関連する研究を検索

分野のカテゴリ

物理
(物理)

関連する出来事

データなし

世の中の出来事

データなし

Webページ

データなし

博物館等収蔵品

データなし

キーワード

宇宙線反陽子、宇宙線観測、反粒子成分、超伝導磁石、宇宙線粒子スペクトロメーターBESS、大気球実験、星間物質、原始ブラックホール、宇宙線物理学、素粒子物理学
Page Top