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衛星放送の受信アンテナ

512素子平面アンテナ

図1 512素子平面アンテナ

 衛星放送受信用平面アンテナの研究がスタートしたのは、放送衛星2号(BS-2a)の打ち上げを翌年に備えた1983年のことであった。衛星放送受信用アンテナは性能の高さだけでなく量産化も求められており、従来からのパラボラアンテナに代わる平面アンテナを開発することになった。1984年5月、放送衛星「ゆり2号a」によるNHKの衛星試験放送が開始され、世界初の直接受信が可能な衛星放送となった。

 平面アンテナの効率は当時、パラボラアンテナの約60%に対して30%と低かったが、1987年、損失の低い発泡ポリエチレン基板を採用して、利得34dBi、効率60%の512素子平面アンテナ(図参照)が開発された。同年7月、「ゆり2号b」(BS-2b)による本放送(後のNHK衛星第1放送=BS1)が開始された。一方、パラボラアンテナでは、FRP(繊維強化プラスチック)による反射鏡の開発が進められ、1987年には試験法などとともにFRP製反射鏡の技術基準にまとめられた。

 1988年、さらに給電線損を低減させるために平面アンテナの給電線に直接、低雑音増幅器を組み込んだアクティブアンテナが開発された。


文献

[1] 王丸謙治、衛星放送受信アンテナ、1985年、NHK 技研月報,Vol.28,No.11
[2] 村田孝雄,王丸謙治、衛星放送受信用二層構造プリントアンテナ、1989年、信学論誌B-Ⅱ,Vol.J72-B-Ⅱ,No.6
[3] Murata T., Fujita M.、An Electromagnetically Coupled Active Flat Panel Antenna for DBS Reception、1991年、21st European Microwave Conference, pp.1167-1172

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分野のカテゴリ

放送
(無線や光による伝送)

関連する出来事

1984年
BS-2aの打ち上げおよび試験放送開始
1986年
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1989年
衛星放送の本放送開始
1990年
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1991年
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世の中の出来事

1987
国鉄が分割民営化され、JRが発足する。
1987
利根川進がノーベル医学・生理学賞を受賞する。

Webページ

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博物館等収蔵品

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キーワード

FRP製反射鏡、平面アンテナ、アクティブアンテナ、衛星放送、無線伝送、アンテナ・伝播
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