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可搬型蓄電池電源設備の開発

 蓄電池電源設備は、電力を入出力可能な交流設備であり、交流電圧および周波数を確立する双方向電力変換器と、蓄電池が必要となる。今回開発の設備は、20 フィートコンテナにそれぞれ電力変換器と蓄電池を搭載した「システムコンテナ」と、蓄電池のみを搭載した「拡張用電池コンテナ」で構成され、通常のトラックの荷台に搭載して運搬できるため、拡張性と可搬性に優れている。電力変換器は周波数を50Hz/60Hz を任意に切り替えができるため、国内でのフレキシブルな運用が可能である。蓄電池は東芝の開発したリチウムイオン電池(SCiBTM)を使用しているため内部抵抗が小さく、損失が小さい。蓄電したエネルギーの90%以上を放出できる高い効率を有している。従来の可搬型電源であるディーゼル発電機のように燃料を必要とすることなく、蓄電池電源設備に充電することで、系統からの受電なしに試験が実施できる高機能・高効率・省エネルギー型の世界初の電源設備を開発した。

 試験設備だけでなく通常の電源設備としても適用可能であり、停電時の電源や屋外イベントで騒音や排ガスのないクリーンな電源として産業や社会に貢献可能な設備となる。

 本研究の成果に対して、電気学会は、2015年、水谷 麻美 (株式会社 東芝)、丹野 勉 (株式会社 東芝)に電気学術振興賞 進歩賞を贈った。

文献

[1] 豊崎 智広、水谷 麻美、丹野 勉、「電力の安定供給を実現する定置型蓄電池システム」、東芝レビュー、Vol.68、No.8、pp.14-17、2013.
[2] 水谷 麻美、南 裕二、高木 喜久雄他5名、「試験システムおよび試験方法」、 特願2013-24614、2013.
[3] 小林 武則、「電力系統に適した長寿命・大容量リチウムイオン蓄電池システムの実用化」、電気評論、Vol.99、No.6、pp.68-71、 2014.

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可搬型蓄電池、充放電試験、20 フィートコンテナ
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