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国内初となる高温超電導ケーブルの電力系統での実証運転の成功

 高温超電導ケーブルの電力系統での実証運転を目指し、三村らのグループは、2007年(平成19 年)から耐短絡電流技術などの要素技術開発、30m 長のモデルケーブルでの模擬運転試験、冷却システム単体での循環冷却特性試験などを精力的に実施してきた。また、既存の電力ケーブルとは電気特性が大きく異なることから、電力系統への適用にあたっては、実系統との連系方法や保護方式の検討、短地絡電流解析や雷サージ解析などを実施し、ケーブル設計へ反映させている。これらの技術成果を統合する形で、2012年(平成24 年)10 月から、実際の電力系統に連系した実証運転に成功したが、これは国内初の実証例であり、途中東日本大震災による工事中断などの苦難を乗り越えて達成された成果である。
 この実証運転の成功により、大容量化とコンパクト化を大きな特徴とする高温超電導ケーブルシステムが長期にわたって安定した運用性能を持つことが実証されるとともに、高温超電導ケーブルの実用化に向け、国内外に大きなインパクトを与える先進的な技術成果となった。

 本研究の成果に対して、電気学会は、2014年、三村 智男 (東京電力株式会社)、芦辺 祐一 (住友電気工業株式会社)、下田 将大 (株式会社前川製作所)に進歩賞を贈った。

文献

[1] H.Yumura, Y.Ashibe, M.Ohya, H.Itoh, M.Watanabe, K.Yatsuka, T.Masuda, S.Honjo, T.Mimura, Y.Kitoh, and Y.Noguchi, 「Test results of a 30-m HTS cable pre-demonstration system in Yokohama project」, Physica C: Superconductivity, 470(20), pp.1558-1562, 2010.
[2] M.Ohya, Y.Ashibe, M.Watanabe, H.Yumura, T.Nakanishi, H.Hirota, T.Masuda, R.Ono, M.Shimoda, T.Komaome, H.Yaguchi, M.Ikeuchi, A.Machida, H.Ichikawa, T.Mimura, S.Honjo, and T.Hara, 「In-grid demonstration of high-temperature superconducting cable」, Physics Procedia, 2013.
[3] H.Yumura, Y.Ashibe, M.Ohya, H.Itoh, M.Watanabe, T.Masuda, H.Ichikawa, T. Mimura, S. Honjo, T. Hara, R. Ohno, M. Shimoda, N. Nakamura, T. Komagome, and H. Yaguchi, 「Update of Yokohama HTS cable project 」, IEEE Trans. Appl. Supercond., 23(3), pp.5402306-5402306, 2013.
[4] 下田将大、大野隆介、仲村直子、矢口広晴、町田明登、三村智男、本庄昇一、原築志、渡部充彦、増田孝人、「高温超電導ケーブルシステムの実系統運転(2)」、平成25 年電気学会電力・エネルギー部門大会、( 平成25 年8 月 ).
[5] S.Honjo, T.Mimura, and T.Hara,「In-grid demonstration of 200 MVA superconducting cable system」, 22nd World Energy Congress 2013, 2013

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高温超電導ケーブル、冷却システム、実証運転
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