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長距離送電系統に適用した新オンライン系統安定化システムの開発

 長距離送電系統において発電機の連系量が増加すると,過渡安定度問題発生時には発電機の動揺および電源制御に伴う系統内無効電力バランスの変化による電圧変動問題が無視できなくなる。また,分離系統発生時には周波数問題のみならず,系統分離による無効電力バランスの変化に伴い電圧変動問題が著しくなる。平常時においても発電機の出力変化による送電線の無効電力損失が大きく変動し,短時間に比較的大きな電圧変動問題が発生する。
 受賞者らは,これらの問題に対する詳細解析を実施することにより,長距離送電系統固有の系統現象を明らかにするとともに,この複合する系統問題を総合的に解決する新たな制御方式および最適なアルゴリズムを立案した。加えて,新系統安定化システムのプロトタイプを製作し,リアルタイムディジタルシミュレータとアナログシミュレータを用いて,その妥当性を検証し,検証結果を反映した実用化システムを開発した。
 本システムの開発により,長距離送電系統の送電可能容量(TTC)を拡大することが可能となり,送電コストの大幅な低減が可能となった。

 本研究の成果に対して、電気学会は、2012年、安齊 邦顕 (中部電力(株) 流通本部 系統運用部)、西入 秀明 ((株)東芝 社会インフラシステム社 府中事業所電力系統システム部)、武石 勝 ((株) 日立製作所 情報制御システム社 電力システム本部 電力システム設計部)、佐々木 孝志 (三菱電機(株) 系統変電システム製作所 保護制御製造部)に電気学会 進歩賞Bを贈った。

文献

[1] 安齊 邦顕 他,「長距離大電力送電系統への新オンライン系統安定化システムの適用技術とその検証」, 平成22年電気学会B部門大会, ( 平成22 年9 月 )
[2] 安齊 邦顕 他,「長野方面系統安定化(ISC)システムの開発(1)-開発計画とシステム概要-」,平成23年電気学会全国大会,( 平成23 年3 月 )
[3] 安齊 邦顕 他,「長野方面系統安定化(ISC)システムの開発(2)-電圧変動を考慮した過渡安定度対策手法の開発-」, 平成23年電気学会全国大会,( 平成23 年3 月 )
[4] 安齊 邦顕 他,「 DEVELOPMENT OF NEW SPS WITH ONLINE DSA FUNCTION AND ITS VERIFICATION TECHNIQUE USING RTDS], 17th Power Systems Computation Conference ( 平成23 年8 月 )
[5] 佐々木 孝志,「 (アナログシミュレータによる長野方面系統安定化(ISC)システムの検証-過渡安定度維持補正制御機能の検証-」,
平成23年電気学会B部門大会,( 平成23 年8 月 )

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