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科学技術コミュニケーションにおける市民との対話支援手法の開発

 近年、「科学技術コミュニケーション」の重要性が指摘されているが、市民との対話については、同じ分野の専門家同士が科学技術のみの立場で議論する場合と違って、「知識の違い」「価値観・立場の違い」「利害の違い」が存在するため、このような個人差を考慮した上で、相互の対話やコミュニケーションを行う必要がある。
 受賞候らは、このような観点から、市民が議論に参加しやすくするため、「議論の流れがどうなっているか」や「各参加者の発言バランスがどうなっているか」をリアルタイムで提示する議論支援システムを開発し、このことが議論を活性化させることを確認した。また、市民が意見表明を行うに当たって、「対象となる科学技術の市民への情報提供機能」「意見表明機能」「他者の判断の閲覧機能」より成る意見表明システムを開発し、被験者実験等によりこのような手法を採用することにより、公共心を活性化できることが示唆された。これらの手法やシステムは、市民と専門家という立場の異なる人々の対話を支援するものであり、今後ますます重要性が高まる科学技術コミュニケーションの実施にあたって重要な役割を果たすものと期待される。

 本研究の成果に対して、電気学会は、2012年、伊藤 京子 (大阪大学コミュニケーションデザイン・センター)、仲谷 美江 (とよなか都市創造研究所)、西田 正吾 (大阪大学大学院基礎工学研究科)に電気学会 進歩賞Cを贈った。

文献

[1] 西田正吾、伊藤京子、仲谷美江,「市民のためのコミュニケーションを支援する情報システム」, 電気学会論文誌C, ( 平成18 年4 月 )
[2] K.Ito, E.Mizuno and S.Nishida,「 Design and development of computer-based discussion support tool for science and technology
communication exercise」,12th International Conference on Human-Computer Interaction,( 平成19 年7 月 )
[3] 仲谷美江、森有紀子,「もうひとつの科学技術コミュニケーション」,
Communication-Design 2(大阪大学出版会), ( 平成21 年3 月 )
[4] 山本怜、伊藤京子、西田正吾,「萌芽的科学技術の社会導入に向けた公共心を有する意見表明手法の提案」, 電気学会論文誌C,( 平成23 年4 月 )
[5] 伊藤京子、山本怜、西田正吾,「意見表明システムの利用方法の検討-ICタグ技術の社会導入実験結果より-」, 社会技術研究論文集,( 平成23 年4 月 )

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科学技術コミュニケーション、議論支援、コミュニケーション支援
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