1. HOME
  2. 電気・情報関連(専門)
  3. 研究情報(登録番号2058)

配電系統に連系された電源の運転状態推定手法の開発

 産業・業務部門の需要家には同期発電機などの自家発電設備が多く設置されている。また、家庭にも太陽光発電や燃料電池などの分散形電源が普及しつつある。これらの電源が配電系統に大量に連系されると供給電圧の逸脱が懸念される。また、現状では配電系統側からこれらの電源の運転状態を把握できないため、需要家の真の消費電力も把握できていない。このため、配電系統事故などによってこれらの電源が一時停止した場合には事故復旧直後に配電系統が過負荷になるなど、電力供給面で支障をきたす可能性がある。このような課題に対して、配電系統側でこれらの電源の運転状態を常時把握できれば、送り出し電圧の調整や系統切り替えなどの対策を予め講じることができる。
 このための対策技術として、配電系統側の既設インフラで計測される物理量から需要家側電源の運転状態(発電の有無、発電機の運転台数)を精度よく推定する二つの手法を開発した。一つは、普及拡大しつつある通信機能付メータによって需要家入口で計測される有効電力と無効電力から推定する手法で、もう一つは既存の配電柱に設置されたセンサによって計測される相電流と力率から推定する手法である。

 本研究の成果に対して、電気学会は、2013年、中野 幸夫  (電力中央研究所 システム技術研究所)、浅利真宏  (電力中央研究所 システム技術研究所 需要家システム領域)、松田勝弘  (東北電力 研究開発センター(電力流通グループ))に電気学会 進歩賞Bを贈った。

文献

[1] 松田勝弘,中野幸夫,浅利真宏他 ,「分散形電源の運転状況推定手法の提案」, 電学論B,130 巻6 号,pp.593-602(平成22 年6 月 )
[2] 中野幸夫,浅利真宏,松田勝弘他,「需要家の分散形電源の運転状態推定‐その 1:需要家入口から推定する手法‐」,電中研 研究報告: R10017  ( 平成23 年3 月 )
[3] 浅利真宏,中野幸夫,松田勝弘他,「需要家の分散形電源の運転状態推定‐その2:配電線から推定する手法‐」,電中研 研究報告:R10041,
( 平成23 年3 月 )
[4] 浅利真宏,中野幸夫,松田勝弘他 「分散形電源の運転状態判別方法および装置並びに運転状態判別プログラム」,特開2011-72122( 平成23 年4 月 )
[5] 浅利真宏,中野幸夫,松田勝弘他 「分散形電源の運転状態検出方法、運転状態検出装置及び運転状態検出プログラム」, 特開2012-55061 ,( 平成24 年3 月 )

関連する研究を検索

分野のカテゴリ

電気・電力
(電力輸送)
電気・電力
(電気機器)

関連する出来事

データなし

世の中の出来事

データなし

Webページ

データなし

博物館等収蔵品

データなし

キーワード

配電系統、運転状況把握、発電
Page Top