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LED電球 クリア電球タイプの開発

電球形LEDランプ  クリア電球タイプの外観

図1 電球形LEDランプ  クリア電球タイプの外観

 従来技術と解決すべき課題
 近年、世界的な環境意識の高まりを受け、照明分野において、「省エネ」、「長寿命」の特長を有するLED光源の普及が加速している。特に電球形LEDランプは、白熱電球が世界規模で廃止の動きが広がる中で、その代替光源として急速に市場が拡大しつつある。日本では、数量ベースで白熱電球の約90%がシリカ形であるが、世界的にはクリア形が総需要の約66%を占めている。このクリア形白熱電球特有の光の質(きらめき感,電球特有の温かみ)を保ったまま、違和感なく省エネルギーを実現できるLED電球はこれまでなかった。
本開発はそうした課題に応えるべく、違和感なくクリア形白熱電球に代替出来る省エネルギー光源の実現である。

 課題を解決するための手段と結果
 (1)両面発光LEDモジュールの開発
透光性アルミナ実装基板と新構造の組合せにより、全方位にわたって色バラツキが少ない電球色発光が得られるLEDモジュールを得ることが出来た。
 (2)中空配置放熱構造の採用
両面発光LEDモジュールを白熱電球のフィラメント電極様に配置する構造を採用、白熱電球同サイズにて長寿命を実現できる放熱性を確保した。またガラスグローブの採用により、形状・光り方ともクリア形白熱電球からの代替が違和感なく実現できる光源を得ることが出来た。

 効果
 省エネルギーのために世界中で廃止されつつある白熱電球からの置き換えが急速に進んでいる電球形LEDランプにおいて、世界総需要の約66%を占めるクリア形白熱電球に違和感なく代替できる電球形LEDランプを開発した。本開発品は、透光性の基板上にLEDチップを複数実装したLEDモジュールを中空に配置する構成を採り、クリアガラスを用いたグローブと組み合わせることにより、きらめき感のある光を全方向に拡散するクリア形白熱電球に近い光源をLEDで実現した。
 世界各国で需要の多いクリア形のLED化を実現した本開発品は、LED電球の使用範囲を拡大させ、グローバルレベルでのCO排出量削減と廃棄物削減による省資源化に大きく貢献出来る。  

 本研究の成果に対して、照明学会は、2012年、森 利雄(パナソニック株式会社エコソリューションズ社)、 元家淳志(同左)、田上直紀(同左)、松田次弘(同左)、堀内 誠(同左)に照明技術開発賞を贈った。

文献

[1]森 利雄、元家淳志、田上直紀、松田次弘、堀内 誠、「電球形LEDランプ クリア電球タイプの開発」、照明学会誌、Vol.96,No12,pp811-815,2012.

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発光ダイオード、電球、クリア、透明
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