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高性能データベース問合せ処理方式の開発

 関係データベースシステムは、1970年代にその理論的基盤が構築され、その後の継続的な研究開発により、今日では広範に利用され、情報社会を支える基盤技術として必要不可欠なものとなっている。
 本研究は関係データベースシステムの高性能化を実現する上で根幹となる問合せ処理において、ハッシュ法に基づく手法を中心に数多くの手法を提案するとともに、実装・評価を行いその有効性を明らかにし、多大な貢献を果たしてきた。ハッシュ法に基づくデータベース問合せ処理は、今日ではほとんどの商用のデータベース管理システムにおいて実装されており、産業界に対しても多大な貢献を果たした。
 本研究では手法の提案にとどまらず実際にシステムを構築してきた。共有メモリアーキテクチャに基づく並列関数データベースシステムである「機能ディスクシステム」は、当時の主要な性能評価指標であったウィスコンシンベンチマークにおいて、他のシステムに比べ圧倒的に高い性能を達成し、ハッシュ法を基盤として関数データベース問合せの効率的な並列実行が行えることを実証した。
 ハッシュ法を基盤とした問合せ処理技術は、関係データベースのみならず、近年大きく着目されているクラウドにおいても活用されている。GoogleのMapReduceに代表される大規模データの並列分散処理においてもハッシュ法に基づく技術が利用されており、本研究成果は実社会へ更に波及していることが分かる。


 本研究の成果に対して、電子情報通信学会は、2010年、喜連川優に業績賞を贈った。

文献

[1] M. Nakano, H. Imai, and M. Kitsurengawa, “Performance analysis of parallel hash join algorithms on a distributed shared memory machine: Implementation and evaluation on HP exemplar SPP 1600,” Proc. of ICDE, pp76-85, 1998.

[2] 中野、今井 喜連川,“分散共有メモリ計算機における並列ハッシュ結合演算処理の性能解析,” 信学論D-Ⅰ, Vol.J82-D-Ⅰ, No.1, pp.82-97, 1999年1月

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分野のカテゴリ

情報処理
(情報処理システム・応用)

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キーワード

データベースシステム、ハッシュ法、機能ディスクシステム
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