1. HOME
  2. 電気・情報関連(専門)
  3. 研究情報(登録番号1991)

和泉シティプラザ

全体照明の考え方と具体的な照明イメージ

図1 全体照明の考え方と具体的な照明イメージ

Izumi2

図1 

Izumi3

図1 

駅から見た建物全景

写真1 駅から見た建物全景

フアサードとアートワーク

写真2 フアサードとアートワーク

LEDアートワークと建築照明との対比を意識したオアシス広場の光

写真3 LEDアートワークと建築照明との対比を意識したオアシス広場の光

LEDアートワークと建築照明との対比を意識したオアシス広場の光

写真4 LEDアートワークと建築照明との対比を意識したオアシス広場の光

弥生の風ホール/外の街路から内部を眺められる開放的な劇場

写真5 弥生の風ホール/外の街路から内部を眺められる開放的な劇場

図書館とオアシス広場

写真6 図書館とオアシス広場

[従来技術]
本施設は図書館、劇場、保険福祉センター、男女共同参画センター、生涯学習センター、市役所出張所の6つの複合施設である。従来の公共施設の照明計画では、作業効率を高めることに重点が置かれ、また照明の光色が一律に白色とされていたことから、ゆとりや楽しみからはほど遠い事務空間的な印象となっていた。

[解決すべき課題]
市民に愛される和泉市の中核使節=ランドマークとなることが求められていた。施設を利用する市民の憩いの場となるだけでなく、この場所を利用する人々がゆとりを持って楽しみながら学習する環境にふさわしい光環境をつくる必要があった。

[課題を解決するための手段と結果
(1)6つの機能が連携して相乗効果を発揮する空間をつくるために、市民と専門家を交えた懇談会を重ね、さまざまな提案を設計に反映させる、市民参加のアートワークショップの開催など,コミュニティ醸成へのプロセスデザインを盛り込んだ。

(2)諸分野における専門家とのコラボレ−ションにより、多様なコミュニケーションを誘発する空間づくりを展開した。

(3)平面的に均一化した照明配置ではなく、行動パターンの起点と終点のように、明暗によるメリハリ感を大切にする事で、そのためにより効果的な照明配置を行った。
基本的には温白色をベースとして、天井や壁面の間接照明については電球色を使用することで、親しみ易い優しい空間作りを目指した。

全体照明としては、土地の記憶をシンボル化する円、四角、三角をモチーフとした建築の幾何学形態を明確化する光、6つの施設の存在を明確化する光、建物と空、地面との境界を明確にする光、の3つを基本として、建築空間を表現した。
各所の照明イメージは、それぞれの場所を利用する人々の動きを表す「動詞」から導き出した。
例えは、駅から住宅街への通過動線にあたるプロムナードは「歩く」=安心して歩く、人の気配を感じる、視線が抜ける→快適な光、連続性のある光、防犯上有効な光、遊びのある光。
3つのオアシス広場は「たたずむ」=休む、見上げ、見下ろす→落ち着きのある光、適度な暗さ、空間の大きさを感じる光。
弥生の風ホール、ロビー、ギャラリーは「交流する」=見る、鑑賞する、話す、聞く→おしゃべりで明るい光、まぶしくない光、居心地の良い光。
図書館、市役所、学習室は「集中する」=読む、書く、話す、聞く→十分な明るさ、機能的な光。などである。

(4)施設内に配置された市民参加によるアートワークと融合した照明演出を展開し、より身近に施設を感じてもらい、利用しやすい環境づくりを目指した。

[効果]
「集い、学び、ふれあえる、和泉新時代のシンボル」として、高い施設利用率を達成した。

[応用]
空間を利用する「人」の動きを理解することによって、光のあり方を考える手法は、全ての照明デザインの基本となる。




 本研究の成果に対して、照明学会は、2004年、株式会社 佐藤総合計画 山上義美、株式会社 佐藤総合計画 若田直樹、株式会社 近田玲子デザイン事務所 近田玲子に照明デザイン賞を贈った。

関連する研究を検索

分野のカテゴリ

照明
(照明技術)

関連する出来事

データなし

世の中の出来事

2004
スマトラ沖で地震(M9.0)が発生し、死者・行方不明者数が30万人以上に上る。

Webページ

データなし

博物館等収蔵品

データなし

キーワード

屋内照明技術、屋外照明技術、照明計画、ランドスケープ、アート、インテリアデザイン、環境共生システム、建築空間、LED
Page Top