1. HOME
  2. 電気・情報関連(専門)
  3. 研究情報(登録番号1985)

広域ネットワーク分散型監視制御システムの開発,実用化

 ITの著しい進展や通信網の整備、 計算機性能の大幅な向上など、更なる効率的なシステム構築が実現できる技術的環境の急激な整備を背景に、広域ネットワークを基軸とした「広域ネットワーク分散型監視制御システム」を開発した。システム化においては他産業システムにも例のないシステムアーキテクチャを採用し、監視制御システムの更なる統合集約化や管轄する系統運用業務の枠にとらわれない柔軟な運用形態が可能なシステムを開発した。従来の監視制御システムでは計算機システムと運転箇所は一体で設置され、かつユーザインタフェース権限は装置毎に固定割付されており、システム運用形態の変更には相応のシステム機能の改造が必要であった。本システムでは、広帯域ネットワークを基軸として運転箇所と計算機システムの独立化を実現し、合わせて認証技術による運用者へ提供するユーザインタフェース権限のフレキシブルな切替管理手法を導入したことで、連用形態の変更に適宜追随可能で、迅速な障害時バックアップ機能を具備した監視制御システムを実現でき、システムの集約統合化を容易に実現可能である。

 電力流通設備の更なる効率化および高度化をはかるべく新しい運用体制への移行が進められている。それらの情勢変化に追従するため、監視制御システムの更なる統合集i約化や管轄する系統および業務の枠組みにとらわれない運用形態に応じたシステム構築が必要であり、今後の社会情勢の変化に応じて、柔軟かつ迅速に追従できるシステム開発が最大の課題となっている。また、計算機システムへの依存度がより高まっており、計算機システムには高信頼性が求められている。一方システムの集約統合化は、障害時のシステムへの影響範囲を拡大するものであり、システムの高信頼化とは相反するものである。これらの要件を最新のIT技術を駆使して実現したシステムである。

 本システム開発においては、これらの要件を最新のIT技術を駆使し、運転装置と処理装置の設置箇所に依存しないシステム構成ならびに処理装置の2拠点分散設置構成を行い、拠点間相互バックアップを認証によるシステム運用権限切替管理と組み合わせて実現し、非常災害時などにも平常時と変わらない信頼度を維持することが可能なシステムであり、画期的なシステムである。

 本研究の成果に対して、電気学会は、2011年、富田 秀明 (関西電力株式会社)、植西 権蔵 (関西電力株式会社)、宮崎 一彦 (関西電力株式会社)、加藤 光也 (株式会社 日立製作所)に電気学術振興賞 進歩賞を贈った。

文献

[1] 宮崎一彦、 冨田秀明 、加藤光也、「広域ネットワーク分散型監視制御システムの開発」、電気学会全国大会、2008年3月.

関連する研究を検索

分野のカテゴリ

電気・電力
(電力輸送)

関連する出来事

データなし

世の中の出来事

データなし

Webページ

データなし

博物館等収蔵品

データなし

キーワード

広域ネットワーク、分散型監視制御システム
Page Top