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東名高速道路下り線日本坂トンネルの照明設備

  • 写真なし萩原 彰
  • 写真なし矢部 定芳
  • 写真なし福岡 勉
  • 写真なし皆川 考司
  • 写真なし石田 敏行
  • 写真なし柴田 昭弘
  • 写真なし大橋 利彦
  • 写真なし伊東 勇人
  • 写真なし鈴木 徹
日本坂トンネル基本部の視環境

図1 日本坂トンネル基本部の視環境

日本坂トンネル入口部の視環境-プロビーム照明

図2 日本坂トンネル入口部の視環境-プロビーム照明

[従来技術]

 従来のトンネル照明はエネルギー効率を重視し、ナトリウムランプが用いられ、トンネル基本部における運用は点滅による減光が一般的であった。また、一般的な照明設計に見られるように、光源の経年変化や照明器具の汚れによる光出力の低下を勘案し、初期照度が所要照度より高くなるように設計され、設計条件によっては前者は後者の2倍となることもある。


[解決すべき課題]

 トンネル走行中の安全性、快適性の向上のためにトンネル視環境の改善が求められている。高速道路のトンネルにおける事故の原因は、路上障害物よりも車両間が多い傾向が見られ、実態に応じた交通安全対策が必要であった。そのため運転者の視環境を重視した設備の導入が望まれる。また、維持管理における経済性の向上が不可欠である。そのため照明制御装置との組合せで調光を行うことで、照度の高い初期時の照度を抑え、省エネルギー化を図ることが望まれる。


[手段]

 高効率、高演色な高周波専用蛍光灯を用いたトンネル照明器具と照明制御装置とを組合せたトンネル照明制御システムを開発した。また、トンネル入口部における交通安全対策として、先行車の視認性を改善するための照明環境を効率よく実現するためのプロビーム用照明器具を開発した。


[効果]

 トンネル照明制御システムにより、連続調光を可能にすることで、夜間に照度レベルを下げても均斉度を損なうことなく運用中の減光が可能となる。これにより、低照度でも高い視線誘導効果が得られ、一定以上の視環境を常に維持することができる。また、常時、所要照度となるように照明レベルを制御することにより消費電力を抑え、ランニングコストの低減を図ることができた。

 トンネル入口部においては、効率よく先行車背面の鉛直面照度を高めることにより先行車の視認性を改善することができた。

 本トンネルで事故や渋滞の減少といった成果が見られ、今後全国でも同様に視環境を重視したトンネル照明制御システムが増えることで、より安全に、快適に、運転できる環境が整備されることが期待される。

 本研究の成果に対して、照明学会は、1998年、萩原 彰(日本道路公団)、矢部 定芳(日本道路公団)、福岡 勉(日本道路公団)、皆川 考司(東芝ライテック(株))、石田 敏行(東芝ライテック(株))、柴田 昭弘(東芝ライテック(株))、大橋 利彦(松下電工(株))、伊東 勇人(松下電工(株))、鈴木 徹(松下電工(株))に日本照明賞を贈った。

文献

[1] 東名高速道路下り線日本坂トンネルの照明設備、1998年、照明学会全国大会
[2] 日本坂トンネル(新下り線)の照明制御システム、1998年、照明学会全国大会

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分野のカテゴリ

照明
(照明技術)

関連する出来事

1998年
日本坂トンネルの照明制御システムの実用化

世の中の出来事

1998
長野オリンピックが開催される。

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データなし

キーワード

トンネル照明、視線誘導効果、プロビーム照明、高周波専用蛍光灯
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